【NQNニューヨーク=横内理恵】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸して始まり、午前9時40分現在は前日比413ドル36セント高の3万4830ドル35セントで推移している。上げ幅は一時500ドルを超えた。米与野党が米連邦政府の債務上限の一時停止で合意し、ひとまず米国債の債務不履行(デフォルト)への懸念が和らいだ。原油などエネルギー価格の上昇一服も投資家心理の改善につながっている。
野党・共和党の上院トップ・マコネル院内総務が6日、債務上限を一時的に停止して、12月までの支出をカバーできる範囲での債務拡大を認める案を提案した。与党・民主党の上院トップ、シューマー院内総務は7日朝「12月初めまで債務上限を延長することで合意した」と表明。当面は米政府資金枯渇による混乱が避けられる見通しとなったことが好感された。
連日で7年ぶりの高値を更新していた米原油相場が下落し、インフレ加速への過度の警戒感が和らいたことも買い安心感につながっている。6日にロシアのプーチン大統領が価格が高騰する天然ガスの供給増を示唆し、米政府も石油の戦略備蓄の放出を検討していると報じられた。冬場にかけてエネルギー需給が逼迫するとの観測が後退した。
ダウ平均は構成する30銘柄がすべて上昇し、化学のダウなどの景気敏感株、ホームセンターのホーム・デポやスポーツ用品のナイキなど消費関連銘柄の上昇が目立つ。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株も買われており、ダウ平均の構成銘柄以外ではエヌビディアなど半導体株が上げている。
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2021-10-07 14:06:41Z
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