Minggu, 17 Oktober 2021

中国、新ミサイル実験成功 宇宙利用の極超音速兵器 米MD網回避か - 毎日新聞 - 毎日新聞

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 中国が今年8月、宇宙空間を利用し地球上のどこでも攻撃できる新型核兵器の実験に成功したと英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)が17日伝えた。マッハ5以上の極超音速で飛ぶハイパーソニック兵器で、米国が構築するミサイル防衛(MD)網をかいくぐるのが狙いとみられる。中国は大陸間弾道ミサイル(ICBM)打ち上げ基地の拡充も進めており、「米中新冷戦」の中で核増強が目立っている。

 新兵器は核兵器も積める飛行体。ロケットで打ち上げて地球を周回する軌道に投入し、攻撃目標が近づいたら大気圏内に再突入させる。その後は超低空を飛行機のように細かく経路を変えながら飛行する。弧を描いて飛ぶ弾道ミサイルと違い軌道の予測が難しい上、丸い地球に沿うように超低空を飛ぶため、弾道ミサイルを監視する地上レーダーでの探知は接近直前まで難しく、MDが機能しない可能性がある。

 また、米国のMD網は中国やロシア、北朝鮮のミサイルが北極圏経由で飛来すると想定した配備となっているが、この新型兵器なら南回りで米本土を攻撃できる。東大先端科学技術研究センターの小泉悠・特任助教は「南回りで攻撃すれば米国のMD網による迎撃を回避できる」と指摘し、新型兵器は「(自由に操れる)スペースシャトルに核兵器を載せたようなものではないか」と分析している。

 同様のシステムは、旧ソ連が1960年代に「部分軌道爆撃システム(FOBS)」として開発した。ロケットの能力などの制約から最大飛距離が1万5000キロ程度の弾道ミサイルと違い、1周約4万キロある地球上のどこにでも核兵器を運べるのが特徴だったが、米ソの戦略兵器制限交渉での合意を受けて80年代に廃止された。中国はハイパーソニック兵器を飛行体に使うことで、その能力の向上を目指す模様だ。

 ハイパーソニック兵器は米中露3国が開発にしのぎを削る最新鋭兵器で、中国は19年10月の軍事パレードで「東風(DF)17」を初披露した。すでに実戦配備されているとみられる。北朝鮮もこれに形状が似たものを9月下旬に打ち上げている。また、ロシアはICBMに載せる「アバンガルド」を19年に配備したほか、戦闘機や海上艦船などから発射する新型の実験を重ねている。米国も開発を急いでいる。【会川晴之】

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2021-10-17 09:25:18Z
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