中国が昨年8月、核兵器の搭載が可能な「極超音速」ミサイル実験をひそかに行っていたことが分かった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が16日(現地時間)、情報源の話を引用して報道した。音速の5倍の速さだという極超音速兵器は、従来のミサイル防衛(MD)システムでは迎撃が不可能で、戦争の様相を変えることができる「ゲームチェンジャー(Game Changer)」と評されていれる。中国の今回のミサイル実験後の先月と今月初め、米国とロシアが相次いで極超音速ミサイルの実験発射に成功したことを公表した。最先端の戦略兵器開発をめぐり、3カ国の競争が激しさを増していくものと見られる。 ■「2021年世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、日本は? FTによると、中国軍は今年8月、目標物に向かって低軌道で飛行する極超音速滑空飛行体(HGV=Hypersonic Glide Vehicle)を搭載したミサイルを発射したとのことだ。国営中国航天空気動力技術研究院(CAAA)が開発したという。発射されたHGVは目標物から約38キロメートル(24マイル)外れたが、ミサイル技術が以前よりもはるかに進み、米情報当局が驚いたほどだとのことだ。FTは「今回の実験は、米国がこれまで中国の『軍事現代化』をなぜ過小評価してきたのか、という疑問を抱かせるほどだ。ある(米当局)関係者は『なぜ中国がこのような実験に成功できたのか、と驚いた』と語った」と報じた。
中国はこれまで、普通HGVを軌道に載せるために使用される長征ロケットを発射した際は外部に発表してきたが、今回のミサイル発射は公表していない。中国の核兵器政策専門家のテイラー・フラベル・マサチューセッツ工科大学(MIT)教授はFTの取材に「核弾頭で武装した極超音速ミサイルが完成したら、米国のMDシステムの無力化が可能になる」と語った。米国防総省は、中国の今回のミサイル発射についてコメントしていない。ただし、同省のジョン・カービー報道官は「我々は、域内の緊張を高めさせる中国の軍事力に対し、懸念を表明してきた。これは(米国が)中国を第1の挑戦課題として挙げる理由の一つだ」と述べた。 米中露などは天文学的な額の予算を投入し、極超音速兵器の開発と実験競争を繰り広げている。米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)は先月27日、「外気吸入型極超音速巡航ミサイル(HAWC)」発射実験を完了したと発表した。このミサイルは、空軍の戦闘機に搭載して使用する武器だという。今月4日には、ロシア軍の原子力潜水艦が初の極超音速巡航ミサイル「ジルコン(Zircon)」の発射実験に成功した、とロシア国防省が発表した。ジルコンはマッハ8(音速の8倍)以上の速度で飛び、射程距離は1000キロメートルに達する。ロシア軍は来年、潜水艦から発射される極超音速ミサイルを実戦配備する計画だ。
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2021-10-17 23:32:12Z
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