権力と闘うフィリピンとロシアの独立系メディア創設者2人がノーベル平和賞に選ばれた意義について、メディア論に詳しい専門家に聞いた。
報道の自由の危機を深刻に捉えている証拠
「インファクト」編集長・立岩陽一郎氏
ジャーナリストがノーベル平和賞を授与されることは喜ばしいことではない。それだけ民主主義の置かれた状況が世界的に厳しいということだからだ。
事前に有力視されていた「国境なき記者団」のような団体ではなく個人が授与されたのも、実際に命を懸けている人を対象にすることで、より世界に強いメッセージを発信できると考えたのだろう。ジャーナリストに授与されると知って驚いたが、ノーベル財団までもが、報道の自由の危機を深刻に捉えているという事実を重く受け止めたい。
受賞が決まった2人は、民主主義を脅かす存在に対して毅然(きぜん)として立ち向かってきた。マリア・レッサ氏は調査報道の世界では誰もが尊敬するジャーナリストだ。ドミトリー・ムラトフ氏も鋭い論説でロシアの政権を監視してきた。フィリピンでは非営利の独立系メディアが権力監視を担ってきた歴史があり、こうした動きは日本を含むアジア各国で広がっている。
受賞者は日本のジャーナリストではないが、日本人が関係ないわけではない。世界には、…
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2021-10-08 12:22:53Z
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