Selasa, 16 Februari 2021

「大統領の日」の集会に突如表れ、支持者を熱狂させたトランプ - Newsweekjapan

<2度目の弾劾裁判で無罪を勝ち取った2日後、トランプは大統領然として支持者たちの前に表れた>

アメリカの前大統領ドナルド・トランプは、「大統領の日」(2月第3月曜日)の祝日、米フロリダ州ウエストパームビーチで行われた支持者集会に姿を現した。

トランプが大統領選挙で敗北した後も、支持者の熱狂はほとんど冷めていない。退任後も影響力が残るしるしだ。2月13日、連邦議会襲撃事件をめぐるトランプの弾劾裁判で、上院は無罪評決を下した。その2日後、支持者たちはウエストパームビーチで集会を開催し、「アメリカで最も偉大な大統領」を祝った。

午後、支持者たちの前に突如、トランプを乗せた車列が表れた。トランプは窓越しに、熱狂する支持者たちに手を振った。

支持者のひとりタラはTV局WPECに対し、トランプの政治生命は終わったという考えを「100%否定」し、「始まったばかりだ」と述べた。支持者の心の中心には、「自由」への信念と、「自由の象徴たるトランプ」への支持がある、とタラは述べた。

ウエストパームビーチにはおよそ600人が集まったと、フロリダ州のテレビ局「WEAR ABC 3」は伝えた。トランプを支持する保守系メディア「ライト・サイド・ブロードキャスティング・ネットワーク(Right Side Broadcasting Network)」のユーチューブチャンネルでは集会が生配信され、視聴回数は110万回を数えた。

トランプ人気は健在だ。また、トランプが第3の政党を結成したら党員になってもいいと考える者は共和党支持者の約60%に上る。トランプの車列が人々の前を通り過ぎると、参加者たちは声をそろえて「USA」と繰り返し、ある参加者は「あれが私の大統領だ」と叫んだ。

弾劾裁判で「無罪放免」

とはいえ、フロリダ州に住む全員が、トランプが戻ってきたことを喜んでいるわけではない。トランプが別荘「マールアラーゴ」に住むのを阻止しようとする住民たちもいる。弾劾裁判中の2月12日には別荘上空に、「トランプを有罪に。刑務所に入れろ」と書かれたバナーが飛行機で飛んだ。

トランプは、ホワイトハウスを明け渡す際のビデオ演説で、運動は始まったばかりだと支持者に向けてメッセージを送り、退任式では「私たちはなんらかのかたちで戻ってくる」と言った。トランプは2024年大統領選への再出馬を目指しているとの観測も絶えない。弾劾裁判で無罪となった今、その可能性はまだ生きている。

(翻訳:ガリレオ)

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