【ニューヨーク=野村優子】米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスワクチンについて、1回の接種でも高い予防効果が得られたとするイスラエルの研究結果が発表された。同ワクチンは2回の接種が求められている。世界的な需要急増によりワクチン不足が懸念されるなか、1回の接種でも予防効果が認められれば接種拡大の追い風となる。
イスラエルのシェバ医療研究センターの研究結果が18日、英医学誌ランセットに掲載された。ファイザー製ワクチンを接種した医療従事者を調べたところ、1回の接種から15~28日後に症状を伴う新型コロナの感染に対して85%、無症状も含めた感染に対しては75%の予防効果が得られたという。同ワクチンは21日間の間隔を空けて2回の接種が求められており、2回接種後の予防効果は95%となる。
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ワクチン接種拡大のため、1回接種を推奨する動きはすでに出ていた。英国では多くの人に1回目の接種を急ぐことが感染抑制につながるとして、1回接種した人の2回目までの間隔を最大12週間に延ばした。フランスは、過去に新型コロナに感染した人は1回の接種で十分な予防効果が得られるとの見解を発表している。
またファイザーとビオンテックは19日、従来のセ氏マイナス60度~同80度ではなく、マイナス15度から同25度での保管が可能とするデータを米食品医薬品局(FDA)に提出したと発表した。これまでは専用の超低温冷凍庫での保管が求められていたが、薬局などで一般に使われる冷凍庫で保管できるようになる。
FDAに対し、緊急使用に関するファクトシートの保管条件について変更を申請した。変更が認められれば、約2週間までマイナス15度から同25度で保管が可能となる。現在は、マイナス60度~同80度で最大6カ月、接種直前は2~8度の冷蔵庫で5日間まで保管可能としている。
ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は同日の声明で「承認されればワクチンの取り扱いが容易になり、薬局や接種所でより柔軟な供給・管理が可能になるだろう」と述べた。米国では2月中旬から、大手薬局チェーンなどでのワクチン接種が始まっている。
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2021-02-19 17:54:39Z
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