Jumat, 19 Februari 2021

施設凍結で大停電、氷点下10度以下となり廃材燃やす住民…米で40人死亡・動物も凍死 - 読売新聞

 【ニューヨーク=村山誠】米国が南部を中心に記録的な寒波に見舞われている。テキサス州などでは大規模停電や断水が続き、寒波が到来した11日以降、寒波に関連する死者は全米で約40人に上る。深刻な事態に対し、州政府や電力会社の対策不足による「人災」との批判も高まっている。

 「暖房が止まり、暖炉用のまきも売り切れた。隣人からもらった廃材を燃やしているが、家の中でも手袋が必要なほどの寒さだ」。テキサス州オースティンの看護師ヘレン・ライトさん(68)はそう訴える。

 同州では15日以降、電力施設の凍結などにより大規模停電が発生。影響は一時、最大400万世帯まで広がった。停電による給水ポンプの停止や水道管の凍結、破裂による断水も各地で相次ぎ、オースティン近郊の元教師ボブ・ジーマンさん(69)は「ストーブで氷を解かし、トイレの排水などに使っている」と嘆く。

 今回の寒波で、同州各地の気温は氷点下10度以下となり、1989年以来の最低気温を記録した。車の中で暖をとろうとした母子が一酸化炭素中毒で死亡するなど関連死も相次ぐ。サンアントニオの自然保護区では、チンパンジーやサル、鳥などが凍死した。

 新型コロナウイルスのワクチン接種にも影響が及ぶ。道路の凍結による輸送の遅れや停電による施設の閉鎖などで、多くの接種予約が取り消された。寒波は米南部から東部にほぼ移動したが、州政府などは、停電の全面復旧には時間がかかるとしている。

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2021-02-19 13:45:00Z
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