Sabtu, 13 Februari 2021

トランプ氏弾劾裁判、米上院が「無罪」評決…わずか5日間で審理終結 - 読売新聞

 【ワシントン=蒔田一彦】米連邦議会議事堂が一時占拠された事件を扇動したとして弾劾だんがい訴追されたトランプ前大統領の弾劾裁判で、上院(定数100)は13日午後(日本時間14日午前)、トランプ氏を「無罪」とする評決を下した。弾劾裁判の審理は9日に始まり、わずか5日間で終結した。

 上院の勢力は与党・民主党系と野党・共和党が50議席ずつだ。評決の結果は有罪57票、無罪43票で、共和党から7人が有罪に回った。弾劾裁判で「有罪」とするのに必要な出席議員3分の2には達しなかった。

 トランプ氏は評決後に声明を出し、今回の弾劾を「米国史上最大の魔女狩りだ」と改めて批判した。その上で、「『米国を再び偉大にする』という歴史的な運動は始まったばかりだ。我々の素晴らしい旅を一緒に続けることを楽しみにしている」と表明した。トランプ氏は2024年大統領選への再出馬を模索しているとされる。

 トランプ氏の支持者らが議事堂を占拠する事件は1月6日に起きた。民主党が多数派の下院は1週間後の13日、大統領選の結果を覆そうとしたトランプ氏の言動が事件を引き起こしたとして、「暴動の扇動」を理由に弾劾訴追する決議を可決した。上院での弾劾裁判開始はトランプ氏の大統領退任後となり、トランプ氏側は裁判が違憲だと主張した。退任後の大統領に対する弾劾裁判は史上初めてだった。

 トランプ氏は昨年の「ウクライナ疑惑」を巡る弾劾裁判でも無罪評決を受けた。弾劾裁判にかけられた歴代大統領はトランプ氏を含めて3人のみで、有罪評決が出された例はない。

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2021-02-13 22:30:44Z
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