Jumat, 19 Februari 2021

テキサス大停電、深刻な水不足誘発 再発防止へ電力規制強化も(写真=AP) - 日本経済新聞

テキサス州の各地に開設された給水所では水を求める人が長い列をつくった=AP

【ニューヨーク=山内菜穂子】米南部を中心とする記録的な寒波の影響で、テキサス州が停電に次いで深刻な水不足に直面している。低温による水道管破裂や停電による水処理施設の停止で広範囲で断水が発生した。水道水を飲む場合は煮沸するよう求める勧告も出た。停電の再発を防ぐため、アボット知事は発電機など電力システムをつくる重要設備が凍るのを防ぐよう義務づける規制強化を州議会に要請した。

州内の電力供給の大半を担うテキサス州電気信頼性評議会(ERCOT)は19日、「通常の運用に戻り始めるための十分な発電量がある」との声明を発表した。電力の復旧に見通しが立った一方、州内では水不足が深刻になってきた。

水処理施設では一部の水道管が破裂し、停電も追い打ちをかけている。米メディアによると、18日時点で停止した公立の水道事業は800を超えた。州は水道水に不純物が入り込んだ恐れがあるため、1300万人以上の住民に飲む前に水道水を煮沸するように促した。各地の給水所には安全な水を求める住民の長い列ができている。

テキサス州の給水所に水を求める人=AP

今回の事態を教訓に電力の規制緩和を見直す動きも出ている。同州では規制緩和によって新規参入業者が急増し、電気の低価格競争を繰り広げていた。アボット知事は発電設備が凍結を防げなかったことを問題視し、18日には発電設備などの凍結防止を義務付ける立法措置を州議会に要請した。

アボット知事が停電を引き起こした原因の一つとして風力と太陽光発電をあげたことも波紋を呼んでいる。知事は同時に、オバマ政権が政策の柱に位置づけた再生可能エネルギーへの大規模な投資計画「グリーン・ニューディール」も批判した。

停電は気温低下で暖房利用が増えたところに、天然ガスのパイプラインや風力発電設備が凍結したのが原因とされている。アボット知事の発言に対して米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は17日、米メディアに、他州には凍結防止措置を備えた風力発電施設があることを指摘し、「(風力や太陽光の普及を停電の一つの原因とした)知事は間違っている」と強調した。

【関連記事】

Let's block ads! (Why?)


https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjE5RTk0MFoxMEMyMUEyMDAwMDAwL9IBAA?oc=5

2021-02-19 18:44:03Z
52783079005072

Tidak ada komentar:

Posting Komentar