Sabtu, 13 Februari 2021

ミャンマーデモ、香港やタイの抗議と連携進む 国境越えた反権威主義「同盟」形成 - 産経ニュース

12日、ミャンマー最大都市ヤンゴンで、クーデターへの抗議デモに集まった大勢の人たち(共同)
12日、ミャンマー最大都市ヤンゴンで、クーデターへの抗議デモに集まった大勢の人たち(共同)

 【シンガポール=森浩】国軍クーデターへの抗議デモが継続するミャンマーでは、若者の間で香港やタイの抗議活動と連携する動きが強まっている。会員制交流サイト(SNS)を通じて、国境を越えた「反権威主義同盟」が結成され、各地で行われた抗議の手法が取り入れられている。SNSが強権に直面する若者を結び付けた形で、連帯は今後も強まっていきそうだ。

 「アジアで若者が戦っている様子はニュースで見てきた。参考になるし、勇気をもらっている」。最大都市ヤンゴンに住む大学生(21)は産経新聞通信員の取材にこう話した。

 ミャンマーのSNS上では1日のクーデター後、「MilkTeaAlliance」(ミルクティー同盟)というキーワードが広がっている。もともとは香港、台湾、タイのSNS利用者が、独裁や権威主義に共闘する意志を示すためにできたものだ。それぞれの国や地域でミルクティーを飲む習慣があることから名付けられたとされる。

 この連携にミャンマーも加わった形で、香港やタイのSNS利用者からデモを支持する声が上がっている。米外交誌ディプロマットは、「同盟結成」によって連携が生まれたことで「抗議者は戦術を共有し、お互いの主張を拡大しやすくなった」と分析した。

 海外の影響は具体的な形となって現れている。デモ参加者が街を行進しながら指を3本突き立てるポーズは、タイで起きた軍事クーデター(2014年)後のデモで見られたものだ。12年公開の米映画「ハンガー・ゲーム」で、民衆が独裁国家への抵抗を示したポーズに由来している。

 また、ヤンゴンなどでは国軍への批判をメモ用紙などに書き込んで壁などに貼る活動が続いているが、同様の活動は14年と19年に起きた香港の民主化運動でもあった。香港の民主活動家がデモ必需品などを記したデモに関するノウハウがビルマ語に翻訳され、SNS上で共有もされている。

 ミャンマー国内では13日も8日連続となるデモが行われ、全国でクーデターを非難する声が上がった。国軍はSNSなどを通じた国内外の連携がデモを後押ししていると見ており、6日と7日に実施した「全土でのインターネット接続遮断」に再度踏み切るとの噂が流れている。ネット遮断は国民の反発が強く、規制を強めればデモの勢いにさらに火がつく可能性もある。

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2021-02-13 10:09:00Z
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