2020年08月23日07時23分
【モスクワ時事】9日のベラルーシ大統領選をめぐり内外で不正を指摘され、退陣要求にさらされていたルカシェンコ大統領が巻き返しを図っている。欧州連合(EU)が2014年のウクライナ危機の二の舞いを恐れ、圧力強化に及び腰なのを見透かし、反政権派の締め付けに乗り出した。ベラルーシ情勢はこう着状態に陥る可能性が出ている。
ベラルーシでは大統領選後、選挙不正に抗議するデモが拡大。16日の首都ミンスクのデモは20万人が参加したとも伝えられる異例の規模となった。17日には工場を視察したルカシェンコ氏に対し、「辞任せよ」という罵声が浴びせられるなど権威は失墜していた。
ただ、国営企業などに抗議の動きが広がったものの、ルカシェンコ氏は軍や治安機関は掌握していた。また、14年にロシアがウクライナに軍事介入した事態の再現を警戒し、EUがロシアを刺激したり、ベラルーシを追い詰めたりすることに消極的なのも有利に働いた。
19日のEU首脳会議は「選挙結果を認めない」と表明。一方でミシェルEU大統領は「ベラルーシの将来を決めるのはベラルーシの国民でなければならない」「マイナスの外的干渉は避けたい」とも述べた。
ルカシェンコ氏はさっそく19日の安全保障会議で「人々は疲れ、平和と平穏を求めている」と述べ、抗議デモの取り締まり強化を指示。検察当局は20日、反政権派のチハノフスカヤ氏らが平和的な政権移行に向けて設立した「調整評議会」に関して「国家権力の奪取を目指している」として、捜査を開始すると発表した。
大統領選の有力候補として注目され、勝利を主張しながらも隣国リトアニアへの出国を余儀なくされたチハノフスカヤ氏は21日に出国後初の記者会見を開き、改めて再選挙を要求。しかし、国外では求心力に限界も見られる。ルカシェンコ氏は21日、政治的危機を「近日中に解決する」と主張した。
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2020-08-22 22:23:00Z
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