【ワシントン=蒔田一彦、北京=中川孝之】米国防総省は27日、中国軍が南シナ海のパラセル(西沙)諸島周辺で軍事演習を行い、弾道ミサイルを発射したことに対する声明を発表し、「南シナ海情勢を一層不安定化させる」として「懸念」を表明した。
声明では、ミサイル発射を含む今回の軍事演習について、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)が南シナ海での紛争防止を目的に2002年に署名した「行動宣言」に違反するとの見方を示した。さらに、「中国の行動は南シナ海を軍事化しないという約束や、米国の『自由で開かれたインド太平洋地域』の考えに反する」と指摘した。
その上で、全ての関係国に対し、「航行の自由を脅かし、南シナ海の係争を悪化させかねない軍事行動を取らない」ように求めた。
米国防当局者によると、中国軍は現地時間26日、軍事演習の一環として中距離弾道ミサイル4発を中国の大陸部から発射し、南シナ海の海南島とパラセル諸島の間の海域に着弾させた。米国は、南シナ海における中国の海洋権益主張を認めない姿勢を強めている。
一方、中国軍で南シナ海を管轄する南部戦区の報道官は、米軍のミサイル駆逐艦「マスティン」が27日にパラセル諸島周辺を航行したと発表し、「米国は南シナ海の国際航行の秩序を壊している」と主張した。中国軍の艦艇や軍用機がマスティンを監視したといい、報道官は「米国は(中米両軍の)不測の衝突を避けるため、南シナ海での挑発をただちに停止すべきだ」と警告した。
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2020-08-28 04:54:59Z
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