米民主党の副大統領候補に正式指名される予定のハリス上院議員は論戦力に定評がある=AP
【ワシントン=中村亮】米民主党は19日、開催中の全国大会でカマラ・ハリス上院議員(55)を副大統領候補に正式指名する。黒人女性を副大統領候補に指名するのは初めて。ハリス氏はオンラインで指名受諾演説に臨み、政権奪還に向けて党の結束を呼びかける見通しだ。
民主党全国大会は中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで17日に始まった。新型コロナウイルスの感染防止を優先し、事実上のオンライン党大会となっている。18日にはジョー・バイデン前副大統領(77)を大統領候補に正式指名しており、正副大統領候補がそろう。共和党の大統領候補に内定している現職のドナルド・トランプ大統領(74)からの政権奪還を目指す。
ハリス氏はジャマイカ系の父親とインド系の母親を持つ移民2世。民主党が重視する人種の多様性を体現する存在だ。副大統領候補への起用は人種差別的と受け取られかねない言動が目立つトランプ氏と対比させ、人種差別根絶を訴えるリベラル派や穏健派の支持を獲得する狙いがある。
西部カリフォルニア州の司法長官などを務めて培った論戦力に定評がある。10月には共和党の副大統領候補に内定している現職のマイク・ペンス副大統領(61)とのテレビ討論会が予定されており注目が集まる。
副大統領候補への正式指名はハリス氏が民主党の将来を担うリーダーの一人になることも意味する。バイデン氏が勝利すれば大統領就任時の2021年1月には78歳と、史上最高齢となる。そのため同氏は大統領2期目に出馬しないとの観測があり、その場合、ハリス氏が有力な後継者になり得る。
共和党のペンス氏は遊説を着々と進めている。19日には民主党大会が開かれているウィスコンシン州の金属加工会社で演説し「バイデン氏は659日間にわたってウィスコンシン州に来ていないそうだ」と指摘。オンラインでの選挙活動を重視するバイデン陣営を皮肉った。17日にはトランプ氏も同州を訪れており対面での有権者との対話に力を入れている。
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2020-08-19 21:37:22Z
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