【パリ=三井美奈】スペインの前国王フアン・カルロス1世(82)は3日、裏金疑惑による批判を受け、同国を離れると表明した。長男の現国王フェリペ6世(52)に書簡で伝えた。自ら「国外退去」を決めることで、王室批判の広がりを食い止めようとしたとみられている。
王室の発表によると、前国王は書簡で「過去の私生活の出来事で、良くない影響が広がった」と理由を述べた。疑惑をめぐる司法当局の捜査には、協力する意向を示した。離国後の行き先は明らかにしていない。
前国王をめぐっては、2011年のサウジアラビア高速鉄道建設の入札で、スペイン企業連合の受注に関与し、リベートを受け取った疑惑が浮上。今年6月、検察は前国王に対する捜査開始を発表していた。
さらに在任中にサウジの故アブドラ前国王から1億ドル(約105億円)を受け取り、外国口座に隠していたという報道もある。
スペインでは新型コロナウイルスで約2万9千人が死亡し、当局の対応に疑問が広がっている。こうした中、前国王をめぐる一連のスキャンダルは国民の強い反発を浴びていた。
前国王は1975年、独裁を敷いたフランコ総統の死後に即位。スペイン民主化に大きな役割を果たした。2014年にフェリペ6世に譲位した後、疑惑が発覚。昨年6月に公務を完全引退した。フェリペ6世は今年3月、前国王からの財産相続を一部放棄し、前国王に対する公費の年金支給を取りやめると発表していた。
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2020-08-03 23:21:00Z
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