来年4月のフランス大統領選への出馬を表明した極右評論家エリック・ゼムール氏が5日、パリ近郊ビルパントで開いた選挙集会で男に飛びかかられ、手首を捻挫した。男は当局に拘束された。会場では抗議行動をした反人種差別団体のメンバーがゼムール氏の支持者らに暴行を受け、5人が負傷した。
反移民や反イスラム教の主張を唱えるゼムール氏は11月30日に出馬を表明し、今回が初の正式な選挙集会だった。会場で支持者らの間を通って登壇した際、途中で男に飛びかかられた。
一方、市民団体「SOSラシズム」のメンバーがゼムール氏の演説が始まった際に、会場の後方で「人種差別反対」と訴える抗議行動を実施。これに対しゼムール氏の支持者らが殴ったり、いすを投げ付けたりした。ゼムール氏は状況を把握していたかは不明だが、そのまま演説を続けた。
顔面が血にまみれた女性メンバーはテレビの取材に「平和的な行動だった」と暴力を非難。ゼムール氏の陣営は「挑発しに集会へ来るべきではない」と主張した。(共同)
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2021-12-06 00:55:28Z
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