【ジャカルタ=地曳航也、ヤンゴン=新田裕一】ミャンマー国軍が起こしたクーデターを巡り、東南アジア諸国連合(ASEAN)は2日、オンライン形式で非公式の外相特別会議を開いた。会議後、議長国のブルネイは、デモで死傷者が出ているミャンマーの情勢に懸念を示し、すべての当事者に暴力の自制を求める議長声明を発表した。
ASEANが外相会議を開くのはクーデター後、初めて。インドネシアのジョコ大統領とマレーシアのムヒディン首相が2月の首脳会談で開催を提起していた。ミャンマー国軍が外相に任命したワナ・マウン・ルウィン氏も出席した。
議長声明は「すべての当事者に建設的な対話を通じた平和的解決を求める」と訴えた。ASEANとして平和的かつ建設的な手法でミャンマーを支援する用意があると強調した。国軍が拘束している政治指導者の解放を求める意見があったことも紹介した。
マレーシアのヒシャムディン外相とシンガポールのバラクリシュナン外相は会議後、国軍が拘束しているアウン・サン・スー・チー国家顧問ら政治指導者の解放を求めたことを明らかにした。
ヒシャムディン氏は、状況がさらに悪化すれば、地域の平和や安定が後退すると指摘する一方、ミャンマーへの制裁には反対した。インドネシアのルトノ外相も拘束された政治指導者を解放し、すべての当事者がただちに対話を始めるよう求めた。
インドネシアなどは、米欧が対ミャンマー制裁を強めて国軍が態度を硬化し、対応をめぐってASEANの分断が深まる事態を懸念する。ルトノ氏は国軍やスー・チー氏が率いる国民民主連盟(NLD)ら当事者による対話をASEANが後押しする姿勢を示した。
国軍が全権を掌握したミャンマーでは警察主体の治安部隊がクーデターに抗議する市民らのデモを強制排除している。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)によると、2月28日には発砲で少なくとも18人が死亡した。
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2021-03-02 14:16:42Z
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