
14日、パレスチナ自治区ガザで反UAEデモに参加する人々=ロイター
【イスタンブール=木寺もも子】イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)の国交正常化に対して、中東の周辺国の反応が割れている。一部の湾岸諸国が歓迎し、トルコやイランは強く反発した。サウジアラビアはUAEと同様に近年イスラエルと接近していたが、国民の反イスラエル感情は強く、沈黙を保った。
エジプトのシシ大統領は13日、ツイッターで「地域の繁栄と安定をもたらす努力を評価する」と述べた。国交正常化はイスラエルによるパレスチナ自治区のヨルダン川西岸併合を止める効果があるとするUAEの立場に同調した。
エジプトは1979年、アラブ諸国で真っ先にイスラエルと国交を樹立し、近年は隣国リビア内戦などを通じてUAEと協力を深めている。
イスラエルに対するアラブ連盟のボイコットを批判するなど、既に「水面上」で国交正常化に向けて動いていたバーレーン、イスラエルのネタニヤフ首相が2018年に電撃訪問を果たしたオマーンも歓迎を表明した。UAEに追随する可能性がある。
一方でパレスチナ側は強い反発を示している。自治政府のアッバス議長は13日の声明で「イスラエル、米国、UAEによる驚くべき発表」を「裏切りだ」と断じた。ヨルダン川西岸やガザでは14日、反UAEデモが起きた。
米国、イスラエル、UAEのいずれとも敵対するイランは外務省声明では合意を「恥」と呼び、「パレスチナ人を後ろから刺した」と述べた。14日、国営通信が伝えた。 中東での指導的立場を巡ってサウジやUAEと対立を深めるトルコのエルドアン大統領は14日、UAEを非難し「外交関係の停止や駐UAE大使の召還もあり得る」と述べた。近年は湾岸諸国の「沈黙」を批判してパレスチナ支援を活発にしている。ただ、イスラエルとは既に国交がある。
他の中東諸国の反応は複雑だ。UAEの盟友でアラブの盟主を自任するサウジアラビアを含む多くの湾岸諸国は14日夕方までに公式な反応を出さなかった。近年は着々とイスラエル接近を強めてきたが、表向きパレスチナの同胞を擁護し、反イスラエルを掲げるのは「アラブの大義」だ。国民感情に配慮しているとみられる。
ヨルダンのサファディ外相は13日「イスラエルが(パレスチナ自地区の)ヨルダン川西岸併合をやめるなら地域の和平につながるだろう」と注文を付けた。1994年にイスラエルと国交を正常化したものの、ヨルダン川西岸への入植や併合計画に反発し、緊張が高まっていた。国内には200万人を超えるパレスチナ難民を抱える。
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2020-08-14 20:12:35Z
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