
貨物船が座礁したモーリシャスの南東部は、湾内にサンゴ礁が広がる広大なラグーンに多くの魚が生息し、豊かな漁場となっていいます。
座礁の現場から5キロほど離れた南東部の主要都市マエブールの港にはふだん、漁のあるときは魚の水揚げ作業などで活気にあふれていますが、事故のあとは漁に出ることができず、人の姿はまばらです。
貨物船から流れ出た油が漁場周辺にも到達し、海底の砂の中に混じってしまったため、地元の漁業者からは漁への影響を心配する声が相次いでいます。
この海で長年漁を続けるシバナンダ・テイルメイさんは海底にいるミミズやゴカイなどを餌に漁業を行ってきました。
テイルメイさんによりますと、海の上を漂う油はボランティアなどによって除去は進んだものの、海底には油が付着したままで、砂の中に生息する生物が死にかけていると話しています。
テイルメイさんは「海底の生き物も油にまみれていて、もうすぐ死ぬでしょう。こうした生物がいなくなれば私たちはもう魚を取ることができません」と今後、漁で生計を立てることができなくなるのではないかと心配しています。
また、マエブールの漁業者組合の代表、ジョセフ・サンマートさんは、新型コロナウイルスの影響で観光客が激減し、観光業の仕事がなくなった人たちが、漁業を手伝っていたということです。
サンマートさんは「油の流出でまた多くの仕事がなくなってしまった。これからは地元の魚も売れないだろう。子どもや家族をどう養っていけばよいのか。ゲームオーバーだ」と危機感をあらわにしました。
モーリシャス政府は漁業者に対し一定の期間補償金を出す方針ですが、漁業への影響が長期化した場合、誰が漁業者を救済するのか今後の対応が課題となります。
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2020-08-18 10:44:00Z
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