Selasa, 28 Juli 2020

マレーシア元首相に有罪判決 巨額汚職裁判で - 日本経済新聞

クアラルンプール高等裁判所に入るナジブ元首相(28日)=AP

クアラルンプール高等裁判所に入るナジブ元首相(28日)=AP

【シンガポール=中野貴司】マレーシアのクアラルンプール高等裁判所(一審)は28日、政府系ファンド「1MDB」の汚職事件で起訴されたナジブ元首相に有罪判決を言い渡した。

ナジブ被告は2009~18年の首相在任中、45億ドル(4700億円)を超える資金が不正流出した1MDB事件に関与したとして、首相辞任後に計42の罪で起訴された。28日の判決はナジブ被告への最初の判決で、1MDBの元子会社「SRCインターナショナル」を舞台とした権力乱用や、背任、マネーロンダリング(資金洗浄)の7つの罪が対象となった。

高裁は7つの罪いずれも、ナジブ被告側が嫌疑を晴らすのに十分な反証を提示できなかったとして、権力乱用や背任を認定した。ナジブ被告は判決前日の27日に「仮に有罪判決を受けても控訴する」と表明しており、今後も上級審での法廷闘争が続く見通しだ。

19年4月に始まった公判で、検察側は多数の証人を呼んでナジブ被告がSRCから4200万リンギ(約10億5千万円)を不正に流用したことを立証しようとした。ナジブ被告は1MDBが自らの支配下にあったとの見立てや、資金受領の違法性について否定していた。

米司法省なども捜査に加わった国際的な巨額汚職で元首相の刑事責任が認定されたことで、首相が在任中に政府系ファンドの資金を流用するという事件の重大性と深刻さが改めて浮き彫りになった。ナジブ被告らの勢力と組むムヒディン氏が3月に首相に就任し、判決への影響を懸念する声もあったが、高裁は元首相の犯罪に厳しい判断を下した。

ただ、裁判は最終的に最高裁までもつれ込む見通しで、今後の政治情勢によって一審判決が覆されるリスクは残る。ナジブ被告が首相在任中、当時の司法長官は資金受領に違法性はないとして、捜査を事実上、打ち切っていた。

ナジブ被告が起訴された1MDB関連の残る35の罪についても、今後公判が進み、判決が順次下される。

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2020-07-28 04:45:00Z
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