2020年07月28日21時44分
【クアラルンプール時事】マレーシアの政府系ファンド「1MDB」をめぐる巨額資金流用事件の首謀者の一人とされるナジブ元首相(67)の公判が28日、クアラルンプールの裁判所で開かれ、裁判官は権力乱用罪で禁錮12年と罰金2億1000万リンギ(約52億円)の有罪判決を言い渡した。ナジブ被告は一貫して無罪を主張しており、控訴する意向。
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ナジブ被告は1MDB事件に関し計42件の罪状で起訴されており、今回はマネーロンダリング(資金洗浄)など7件について判決が出た。いずれも有罪で、最も重い権力乱用罪の量刑12年が実際の刑期となる。ただ、控訴審が控えていると予想されることから、裁判所は保釈金の支払いを条件に刑の執行停止を認める方針だ。
有罪判決は、汚職撲滅を重要課題に掲げるムヒディン首相の支持率アップにつながる。一方で、ナジブ被告の所属政党の統一マレー国民組織(UMNO)は、マハティール前首相を追い落とす形で3月に首相に就任したムヒディン氏を支える与党連合の中の最大勢力。ムヒディン氏にとって、今後も実力者であるナジブ被告への「配慮」は欠かせず、綱渡りの政権運営を強いられそうだ。
1MDBは、ナジブ被告が首相時代の2009年、都市再開発のために設立。しかし、側近らが資金を流用して高級ヨットや宝飾品などを買いあさり、ナジブ被告も賄賂を受け取っていたとみられている。ナジブ被告は18年の総選挙で国民の支持を失って敗北し、勝利したマハティール前政権から1MDB事件の責任を追及されていた。
起訴状によると、ナジブ被告は14~15年、首相の地位を利用し、1MDBの旧子会社から総額4200万リンギ(約10億4000万円)を自身の銀行口座に不正送金したとされる。ナジブ被告は「サウジアラビア王族からの寄付だと思った」などと主張していた。
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