ロシアによるウクライナ侵略で、露国防省は10日、東部ハリコフ州の重要都市イジュムとバラクレヤ方面に展開していた露軍部隊を、主目標とするドネツク州に差し向ける「再編成」を行うと発表した。ロシアはハリコフ州でウクライナ軍の反攻を受け、多数の占領地域を奪還されており、事実上、同州からの撤退を表明した可能性がある。
露軍にとって東部の重要地域であるハリコフ方面からの撤退は、3月末の首都キーウ(キエフ)方面からの撤退に続く戦線縮小となり、苦境を改めて浮き彫りにする形。これに先立ち、ウクライナ側はバラクレヤの奪還を発表。米シンクタンク「戦争研究所」や英国防省は、ウクライナ軍が近くイジュムも奪還する可能性があると分析していた。
露国防省は「再編成」の理由について、「東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)の解放という特別軍事作戦の目的を達成するためだ」と主張した。
ドンバスを巡り、露軍は7月上旬にルガンスク州の制圧を宣言したものの、残るドネツク州で前進が停滞。ウクライナ側が同州の約4割をなお保持している。仮に露軍がハリコフ方面の部隊をドネツク州に差し向けても同州を制圧できる保証はないのが実情だ。
一方、ルガンスク州のガイダイ知事は10日、7月上旬に露軍に占拠された同州の重要都市リシチャンスク付近までウクライナ軍が到達したと発表。今後、ルガンスク州でも反攻作戦が行われる可能性を示唆した。
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2022-09-10 22:26:44Z
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