【ジャカルタ=川上大介】東南アジア諸国連合(ASEAN)は、今月末の首脳会議にミャンマー国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令官を招かないことを決めた。クーデターを強行した国軍が、ASEANの特使の受け入れを拒否したことが背景にある。
議長国ブルネイは16日、ミャンマーから政治に関与しない人物を受け入れるとの声明を発表した。国軍主導の統治体制に直接関わらない官僚などをミャンマー代表に認める構えだ。
ASEANは15日開催の緊急外相会議でこの問題を協議していた。国軍トップの出席を認めれば国際社会で批判を招く恐れがある一方、ミャンマーの参加を拒めば加盟国間に亀裂が広がる懸念があった。ASEANとしては「折衷案」で体裁を保った格好だ。
声明によると、会議では各国がミャンマーに対し、4月の特別首脳会議で合意した暴力停止や特使受け入れなど5項目の履行状況に関する説明を求めた。その結果、「十分な進展がない」と判断した。
これに対し、ミャンマー国軍の統括下にある外務省は16日、「会議の結果は、ミャンマー代表に関する議論と決定が同意なしに行われたもので、非常に失望し、強く反発している」との声明を出した。
ミャンマー情勢を巡っては、8月に特使に任命された議長国ブルネイのエルワン・ユソフ第2外相が、拘束されているアウン・サン・スー・チー氏らとの面会を求めてきた。しかし、国軍は「裁判中の人物との面会は制限される」として拒否し、今月11~14日の日程で調整されていたエルワン氏のミャンマー入りは実現しなかった。このため、マレーシアやインドネシアは反発し、国軍トップの首脳会議出席に反対していた。
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2021-10-16 22:07:36Z
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