Senin, 09 Desember 2019

中村哲さん殺害に関与か、アフガンの警察が2人拘束…弾薬押収 - 読売新聞

 【テヘラン=水野翔太】アフガニスタン東部ジャララバードで、民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さん(73)が武装集団に殺害された事件で、地元ナンガルハル州の警察幹部は9日、ジャララバード市内で2人を拘束したと明らかにした。

 4日の事件では、中村さんのほか、運転手と警備員ら計6人が銃撃を受け死亡した。複数の州警察幹部によると、2人は8日夜、ジャララバード市内の施設で拘束した。施設内からは、車2台と弾薬、治安部隊のものとみられる制服も押収した。警察幹部は拘束容疑を明らかにしていないが、「2人は中村さんの殺害に関わっている」としている。

 地元メディアはこれまでに、事件現場付近に設置されていた防犯カメラの映像を報じている。事件直後には、現場から走り去るセダン型の乗用車2台が録画されていた。武装集団は特別な訓練を受けていた可能性が高く、州警察は組織的な犯行とみて調べている。

 事件では、2台の車で農業支援に向かっていた中村さんら一行の全員が死亡したとみられていたが、生存者がいることが本人への取材で判明した。中村さんの乗った車とは別の車を運転していたモハンマド・ヤシーンさんで、襲撃直後に車外へ逃れ、身を潜めていたという。

   ◇

 中村さん殺害事件で男2人が拘束されたことについて、ペシャワール会の村上優会長は「中村先生が亡くなったという事実が一番の大きな出来事であり、事件の背景についてはコメントできない」と語った。

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2019-12-09 11:45:58Z
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