Rabu, 05 Juni 2024

バイデン氏、メキシコ「国境閉鎖」可能にする大統領令発出…大統領選を見据え厳しい対応に転換 - 読売新聞オンライン

 米国のバイデン大統領は4日、メキシコ国境からの不法越境者が一定数を超えた場合、事実上の「国境閉鎖」を可能とする大統領令を出した。11月の大統領選で不法移民対策が主要な争点の一つに浮上しているため、厳しい対応に転換した。

 大統領令は、南部国境から入国した不法越境者が1週間平均で1日あたり2500人を超えた場合、亡命申請を受理せず、メキシコや本国に即時送還するのが柱だ。これまでは入国理由で「亡命」と主張すれば基本的に釈放され、審査の間は米国での一時滞在が許されていた。

 米メディアによると、最近数週間の不法越境者は1日あたり3500人以上に上る。今後は大統領令に基づき直ちに即時送還される見通しだ。平均1500人を下回るまで続くが、同伴者のいない子供や病人などは送還の対象外となる。

 バイデン政権は移民に寛容だとみなされ、記録的な数の不法移民が流入している。2023年12月に南西部国境付近で拘束された不法移民は初めて30万人を超えた。米ABCニュースなどが今年5月に発表した世論調査結果によると、トランプ前大統領がバイデン氏より不法移民問題に適切に対処すると回答した人は47%に上り、バイデン氏の30%を大きく上回った。

 バイデン氏は4日の演説で、トランプ氏の意向を受けた共和党議員が国境管理強化を巡る法案に反対しているため成立しないと指摘し、「トランプ氏は私に対する攻撃にこの問題を利用している」と非難した。一方で「移民は米国の活力の源だ」とも語り、不法移民の急増に対応する大統領令は苦肉の策だと強調した。

 しかし、バイデン氏の決断には身内の民主党から異論が出ている。移民の人権を重視する急進左派の代表格プラミラ・ジャヤパル下院議員は「バイデン政権が強制的な手段に出ることに深く失望している」と声明で批判した。米自由人権協会(ACLU)もX(旧ツイッター)で「何万人もの命を危険にさらすやり方だ」と非難し、無効を求めて訴訟を起こす方針を示した。(ワシントン支局 淵上隆悠)

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2024-06-05 08:00:00Z
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