米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は25日付朝刊で、自家用ジェット機の墜落で死亡したとみられる民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏が、墜落の数日前に中央アフリカを訪問していたと報じた。アフリカでのワグネルの影響力排除を進めるプーチン露大統領らの動きに対抗して同国を訪れたとみられている。
WSJによると、プリゴジン氏は18日に自家用ジェット機で中央アフリカを訪問した。同国は反政府武装勢力への対策としてワグネルから軍事支援を受ける。プリゴジン氏はトゥアデラ大統領に面会。6月下旬にワグネルが露政府に対して反乱を起こしたが、中央アフリカへの部隊派遣や投資などに支障をきたすことはないと説明したという。その後、同じくワグネルが進出する西アフリカのマリに立ち寄り、ロシアに戻ったとされる。
アフリカ大陸でワグネルはリビアやスーダンなどでも活動しており、金鉱山などの利権を握ってきた。時期は不明だが、プーチン氏はトゥアデラ氏に対して「プリゴジン氏と距離を置くべき時が来た」と伝えたとされる。また、ロシア国防省幹部らも6月以降にワグネルが活動する地域を回り、軍事支援などでロシア政府との直接取引を要請していたという。
だがプリゴジン氏は、反乱後に拠点をベラルーシに移してからもアフリカでの影響力保持を画策。今月21日にはアフリカの砂漠で撮影したとみられる動画を通信アプリに投稿し、「ワグネルは活動を続け、全ての大陸でロシアを偉大にしアフリカを自由にしている」などとアピールしていた。
米メディアによると、米政府はプリゴジン氏が暗殺された可能性が高いとみている。ロシア政府はジェット機墜落への関与を否定。プーチン氏と親交があるベラルーシのルカシェンコ大統領も25日、「プーチン(氏)がやったとは思えない」と述べた。国営デルタ通信が伝えた。ルカシェンコ氏は、6月に反乱を起こしたプリゴジン氏を説得し、中止させた。【鈴木一生(ワシントン)、五十嵐朋子】
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2023-08-26 08:35:18Z
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