【ラハイナ(米ハワイ州マウイ島)=淵上隆悠、ワシントン=池田慶太】米国のバイデン大統領は21日、ハワイ州マウイ島を訪問し、8日に発生した山火事の被災現場を視察した。地元当局によると、21日までに確認された死者は115人。行方不明者の捜索は現在も続いている。
バイデン氏は、大統領専用機でマウイ島に到着すると、ヘリコプターに乗り込んで被害が集中した西部ラハイナを上空から確認。その後、捜索が続く立ち入り禁止区域内で、ジョシュ・グリーン州知事らから捜索状況などについて説明を受けた。
がれきの前で行った演説でバイデン氏は、「この危機を乗り越えるまで、我々はともにいることを約束する」と述べ、長期的な復興支援を約束した。かつて交通事故で前妻と幼い長女を亡くした経験から、「この先やっていけるのだろうかと、胸にぽっかりと穴が開いたような感覚を私は知っている」とも語り、遺族らの気持ちに寄り添う姿勢を強調した。
マウイ島の火事を巡ってバイデン氏は、野党・共和党から批判を受けていた。死者数が増え続けていた今月13日、地元デラウェア州のビーチで休暇を過ごしていたバイデン氏は、記者団の問いかけに「ノーコメント」と答え、笑みを浮かべた。
これに対し、共和党は「笑顔で『ノーコメント』と言うのは、恐ろしいことだ。容認できない」(トランプ前大統領)などと集中砲火を浴びせた。バイデン氏は今回の視察を写真や映像とともにSNSで積極的に発信しており、打ち消しを図っているとみられる。
捜索が続くラハイナでは21日、移動するバイデン氏の車列に「大統領、ラハイナの人たちの声を聞いてください」と書いた看板を向ける人もいた。バイデン氏が乗ったヘリを見上げていたエイドリアン・カーボネルさん(38)は「挽回するためだけの訪問では納得できない。しっかり復興を助けてほしい」と注文を付けた。
マウイ郡のリチャード・ビッセン郡長は20日、連邦捜査局(FBI)が精査した結果、行方不明者は約850人になったと発表した。
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2023-08-22 09:39:04Z
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