アメリカの2020年大統領選挙における敗北を覆そうとしたとして起訴されたドナルド・トランプ前大統領(77)が、裁判所への出廷を翌日に控えた2日、検察に対する怒りを表明した。
来年の大統領選に向けた運動を展開しているトランプ前大統領にとって、今回は3度目の起訴となった。だが、大統領選での不正に問われた起訴は、これまでで最も深刻なものとされる。
前大統領は3日午後4時(日本時間4日午前5時)に、首都ワシントンの連邦裁判所に出廷する予定。ホワイトハウスを去って以来、ワシントンには一度しか訪れていない。すでに2日夕には裁判所の外に人の列ができ、市内の警備が強化されている。
前大統領は2日、ニュージャージー州ベッドミンスターのゴルフクラブから、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に次々と投稿。今回の「前例のない起訴」はジョー・バイデン大統領の下でのアメリカの「腐敗、スキャンダル、そして失敗」を示すものだとした。
すべて大文字で書いた投稿では、フォロワーへの感謝を述べ、「これほど多くの支持を得たことはなかった」とした。
マイク・ペンス前副大統領やロン・デサンティス・フロリダ州知事ら、共和党の大統領候補選びのライバルたちを攻撃する投稿もあった。
ペンス氏については、2021年1月6日にバイデン氏の大統領選での勝利を議会が認定するのを阻止する法的権限をもっていたとする主張を繰り返した。認定の手続きは、前大統領の支持者らが議会で暴動を起こしたことで妨害された。
言論の自由を主張か
トランプ前大統領は今回、国家を欺こうと共謀した罪や、国民の権利を侵害しようと共謀した罪など、四つの罪状に問われた。
前大統領の弁護団のジョン・ラウロ弁護士は2日、米NBCの番組で、前大統領は憲法修正第1条にある言論の自由の権利によって守られていると主張する方針だと話した。
そして、「(今回の起訴は)言論を犯罪化するものだ」と主張した。
検察側は迅速な裁判を求めている。一方、前大統領の弁護団は準備に時間が必要だとし、これに抵抗している。
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トランプ前大統領の出廷を前に、首都警察のトム・マンガー本部長は、2年半前の議会襲撃事件で暴徒を相手にした警官らはよく訓練されており、銃撃犯に対する備えも十分できていると話した。
「明日起こるかもしれないあらゆることに準備ができている」
トランプ前大統領は現在、共和党の大統領候補選びで、2位以下に大差をつけてトップを走っている。
共和党議員らは今回の起訴について、アメリカが「バナナ共和国」(政情不安定な国の蔑称)になったことを示すものだと主張。前大統領を支持し、起訴は選挙妨害に当たるとする前大統領の主張に同調している。
ペンス前副大統領は、大統領選に向けて支持拡大を狙っている。2日にはインディアナ州での選挙活動で、議会襲撃事件について「自分の義務を果たした」と訴え、こう主張した。
「悲しいことに(トランプ前)大統領は、耳にしたいことばかり伝え続ける、おかしな弁護士の一団に囲まれていた」、「そして最終的に、憲法より自分を選べと要求し続けた」。
今回の45ページに及ぶ起訴状は、議会襲撃事件に至るまでの数日間にペンス氏が記録していた、前大統領との会話のメモにも部分的に基づいている。
ジョージア州の検察当局は、同州における2020年大統領選の結果を覆そうと画策したとして、前大統領を今月中に起訴する可能性がある。
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2023-08-03 03:24:57Z
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