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トランプ米大統領は7日、政権移行に協力すると表明し、バイデン次期大統領の勝利を事実上認めた。だが、トランプ氏の支持者が6日に米連邦議会議事堂に乱入した事件をめぐる責任追及は強まっており、民主党側は「大統領の職から外れるべきだ」としている。
トランプ大統領「愛している」から一転
「議会を襲った暴力は、我が国の歴史に永遠に残るおぞましいことだ。扇動的な行為で、大統領は国と国民に対し、筆舌に尽くしがたい襲撃をした」
民主党のペロシ下院議長は7日の会見で、支持者に議事堂での抗議活動を呼びかけたトランプ氏を強く批判し、「即座に修正25条を発動し、大統領の職務から外すことを要求する」と語った。
米国憲法修正25条は、大統領の地位継承の手続きを定めている。第4項では、副大統領と過半数の閣僚が「大統領の執務遂行が不可能」とみなして議会側に通知すれば、副大統領が代行を務めると規定する。
有権者によって選ばれた大統領の職務を停止させる規定だけに、発動は重い。レーガン大統領が銃撃された暗殺未遂事件などでも検討されながら、見送られた。ただ、支持者を「力強さを見せる必要がある」「より強く戦わなければならない」などとあおり、議事堂での抗議を呼びかけたトランプ氏について、民主党側は「一日たりとも職にとどまるべきではない」(民主党上院トップのシューマー院内総務)としている。
修正25条の発動を求める声は、共和党のキンジンガー下院議員や、全米製造業協会のティモンズ会長からも上がっている。フーバー研究所のラリー・ダイヤモンド上級研究員は「元大統領首席補佐官のジョン・ケリー氏も呼びかけており、重要な動きだ。ただ、閣僚のほとんどはトランプ氏支持の可能性が高く、実現は難しいだろう」と語る。米メディアによると、ペンス副大統領も否定的という。
ペロシ氏は、修正25条が発動されない場合、弾劾(だんがい)訴追を通じてトランプ氏を退任させる手続きを進める考えも示した。弾劾訴追には下院の過半数の賛同が必要で、民主党議員が全員賛同すれば可能だが、トランプ氏の残り任期の間に手続きがどこまで進むかは不透明だ。罷免(ひめん)するためには上院で出席議員の3分の2の賛同を得る必要もあり、ハードルは高い。
だが、トランプ氏も強まる責任…
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2021-01-08 12:13:46Z
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