共和党のドナルド・トランプ米大統領(74)が新型コロナウイルス感染で入院した2日、陣営のステピエン選対本部長ら側近にも相次ぎ感染が判明した。陣営は予定していた対面式イベントの中止を発表。トランプ氏の選挙活動は事実上ストップしている。9月25日ごろ以降の約1週間を振り返ると、感染リスクを軽視した政権の姿勢が浮かび上がる。【ワシントン高本耕太、鈴木一生、古本陽荘】
2日夕、ウォルター・リード陸軍病院に着陸した大統領専用ヘリから降り立ったトランプ氏は黒いマスクに濃紺のスーツ姿。「通常通り」のスタイルを強調したとみられるが、手すりを握ってタラップを下りる足取りは重く見えた。
トランプ氏は2日未明のツイッターへの投稿で、自身とメラニア夫人(50)が陽性だったと明らかにした。ホワイトハウスは感染経路の特定を目指すが、トランプ氏は予防策をとらずに不特定多数の人々と接触を続けてきたため、その追跡作業は困難だ。9月25日以降の約1週間だけでも、一日に複数の州を移動し、支持者集会や大口献金者との会合を繰り返した。大半の場ではマスクをしていない。
その典型的なシーンが9月26日、ホワイトハウス中庭で行われた連邦最高裁判事の指名発表の場だ。政権幹部や与党・共和党議員ら200人近くが集まったが、子供を含めた出席者の大半がマスクをしていなかった。終了後、他の出席者と抱き合って談笑していたリー上院議員ら2議員のほか、10月2日までにステピエン選対本部長、コンウェー前大統領顧問、ヒックス大統領顧問らの感染が確認された。
この間に開いた大規模集会は3回。いずれも会場は屋外だが、州や地元自治体の人数制限を上回る数千人の支持者が開始前から密着して行列を作った。トランプ氏は演説で、大規模イベントを自粛する民主党候補のジョー・バイデン前副大統領(77)を「人気がないからだ」と嘲笑した。
9月29日には中西部オハイオ州でそのバイデン氏との第1回テレビ討論会に出席。この際も会場にいたメラニア夫人ら家族はマスク着用を義務づけた主催者ルールに従わなかった。家族にマスクを差し出し、無視された医師が「これ以上できることはない」と嘆く姿も記者団に目撃されている。
バニティー・フェア誌は8月のコロナ対策会議の場で、トランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問が社会的距離(ソーシャルディスタンス)を取るよう出席者に注意されたが、「知ったことか」と吐き捨てるように言ったと伝えている。ウイルスを恐れることを「弱さ」と捉え、リスクを直視しないトランプ氏の姿勢…
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2020-10-03 10:20:19Z
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