2020年05月03日07時18分
【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2日、20日ぶりに動静が写真付きで報じられ、健在が確認された。米メディア報道で浮上した「重体説」を払拭(ふっしょく)した形だが、正恩氏の健康状態への疑念は依然、根強く残る。
「工場が操業すれば、経済戦線の成果を確信させる旗印となる」。党機関紙・労働新聞は2日、正恩氏が1日に西部・平安南道順川にある肥料工場の完工式に出席し、こう語ったと1面で報じた。
公開された写真や映像では、正恩氏が自ら歩いて式典に出席し、妹の金与正党第1副部長からはさみを受け取って笑顔でテープカットに臨んだほか、工場を視察しながら厳しい表情で朴奉珠首相らに指示する姿が写っていた。たばこを手に政府幹部らを指導する態度からは、米CNNテレビが4月に報じた「手術後に重体に陥った」様子はうかがえない。
現在の姿であることを強調するためか、「順川リン酸肥料工場竣工(しゅんこう)式 2020年5月1日」と記されたパネルの前に座る正恩氏の写真もある。
同工場は17年7月に着工し、19年3月に工事が本格化。正恩氏は今年1月の視察で、工場建設は「今年遂行すべき経済課題の中で党が最も重視する対象の一つ」と述べ、建設加速を指示していた。巨大プロジェクトの完成式典出席は経済的成果を国内に誇示する一方、健在を証明するうってつけの機会だったとみられる。
ただ、今回の重体説は、故・金日成主席の生誕記念日(4月15日)に遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿への参拝を体制発足後、初めて見送ったことが発端。専用列車が東部・元山の駅で確認されたことも疑念を深めた。
これまでも長期間にわたり動静が不明だったことはあるが、重体説への関心の高まりは、若くして極度に肥満な正恩氏の健康への懸念が深まっていることが一因。新型コロナウイルスの感染流入も指摘される中、「空白の20日間」の解明も含め、今後、各国の関係当局は正恩氏の健康問題に神経をとがらせそうだ。
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2020-05-02 22:22:28Z
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