香港国際空港を運営する香港空港管理局は、きょう8月12日に香港を出発する全便を欠航すると発表した。ブルームバーグなどが伝えた。
香港では、中国本土へ犯罪容疑者引き渡しを可能とする、逃亡犯条例改正案の完全撤回と親中派の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官の辞任を求めるデモ活動によるもの。空港内では警察が催涙弾を容易に使えないことから、安全にデモ活動が行える場所とされてきた。
香港を発着する最大の航空会社である、キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空は、利用者に対して重要ではない旅行の延期のほか、空港へは向かわないよう求めている。乗客に対しては、ウェブサイト上で運航状況を確認し、SMSやメールで運航状況を受け取れるよう、連絡先の登録やアプリのダウンロードを求めている。
香港空港管理局は、現地時間きょう午後0時(日本時間同1時)以降、利用者の出発手続きとターミナルの円滑な運用を維持するため、出発まで24時間以内の航空券や有効な旅行書類を持つ人、身分証明書を持つ空港係員のみ、ターミナル1のチェックインエリアへの入場を許可すると発表していた。
香港国際空港のウェブサイトによると、現地時間午後6時以降に出発するほぼすべての便で欠航が決まっている。一部の便は早発するほか、あす以降に出発を遅延する。すでに搭乗手続きを終えた便、香港へ向かう便は通常通り運航する見通し。一部の香港へ向かう便は、行き先を変更している。
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2019-08-12 08:39:00Z
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