Jumat, 09 Februari 2024

ゼレンスキー大統領がザルジニー総司令官を解任、戦況認識などめぐりあつれきか…後任にシルスキー陸軍司令官 - 読売新聞オンライン

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、自らのSNS上で、軍制服組トップのワレリー・ザルジニー総司令官を解任し、後任にオレクサンドル・シルスキー陸軍司令官を起用すると発表した。2022年2月のロシアによる侵略開始当初から軍の指揮を執るザルジニー氏は、前線で戦う兵士の信頼が厚く、国民からの人気も高い。交代が戦況に与える影響は避けられないとみられる。

 ゼレンスキー氏とザルジニー氏は、戦況の認識や兵士の動員のあり方をめぐり意見が対立し、あつれきがあると指摘されてきた。1月末には複数の欧米メディアが、ゼレンスキー氏がザルジニー氏に解任の方針を伝えたと報じていた。

 ゼレンスキー氏は8日、SNSで公表した動画で「2年間、国を守ってくれたザルジニー氏に感謝する。きょうから新たな指導部が軍の指揮を引き継ぐ」と語った。ザルジニー氏を称賛する一方、軍司令部を一新し、ロシアとの戦いに改めて備える必要があるとの決意を示した。これに先立ち、ゼレンスキー氏はザルジニー氏と共に笑顔で握手する写真をSNSに投稿し、円満な交代だと強調した。

 ザルジニー氏もSNSに同じ写真を投稿し、「(ロシアの侵略が始まった)22年の任務と24年の任務は異なる。誰もが変化し、新しい現実に適応する必要がある。ともに勝利するために」と書き込んだ。

 21年に総司令官に就任したザルジニー氏は「戦場で、現地の指揮官に判断を任せること」(ロイター通信)で定評があり、ウクライナ南部ヘルソンの解放などで成果を上げた。だが、昨年11月、英誌への寄稿で戦況が「 膠着こうちゃく 状態にある」と指摘すると、ゼレンスキー氏が即座に否定し、対立が表面化した。

 ザルジニー氏の後任として新たに総司令官に就くシルスキー氏は、ロシアによる侵略開始直後、首都キーウの防衛に携わった経験を持つ。ただ、侵略開始から間もなく2年となるのを前に、ロシア軍の攻勢を受けながら、兵士や砲弾の確保など困難な任務に直面することになりそうだ。

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2024-02-09 02:05:00Z
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