大地震でおよそ6000人が死亡した内戦下のシリアでは、1年たったいまも多くの人がテントでの生活を余儀なくされています。
このうちトルコとの国境に近い北西部ジャンデレスは、反政府勢力の支配地域で、国際的な支援が限られる中、地区で唯一の学校が被災し、子どもたちは、テントなどで授業を受けてきました。
こうした中、けが人の救助活動を続けるボランティアの団体「ホワイト・ヘルメット」が子どもたち4000人を収容できる大規模な学校の再建を始め、ことし9月の開校を目指しています。
ただ、シリアでは内戦下の厳しい経済状況で子どもたちが学業を諦めざるをえないケースが相次いでいます。
地震で家を失い、テントで母と幼いきょうだいの4人で暮らすムラド・ハッサンさん(14)は学校に通うのを断念し、家族を支えるためまきを集めて配達する仕事をしています。
5年前に父親を病気で失い、母親も地震で勤め先の工場が倒壊して失業し、ムラドさんの収入が頼りですが、1日の稼ぎは日本円にして100円に満たない日もあり、厳しい生活が続いています。
現地のジャーナリストによりますと、被災地にはWFP=世界食糧計画の支援が入る一方、地元の団体による支援物資の横流しなどが横行していて、食料が行き届いていないということで、ムラドさんの一家も3か月にわたって支援物資を受け取れていないということです。
ムラドさんは「雨の日はテントが流されないよう、眠らずに用心しないといけない。友達と遊んだり、学校に行ったりする日がまた来ることを願っている」と話していました。
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2024-02-05 22:34:03Z
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