Kamis, 30 November 2023

キッシンジャー米元国務長官 死去 米中の国交正常化に寄与 - nhk.or.jp

キッシンジャー氏は、およそ半世紀にわたり、12人のアメリカ大統領に直接、外交や安全保障上の助言をしてきたとされます。

有力紙、ニューヨーク・タイムズは、「第2次世界大戦後、最も力を持った国務長官であり、キッシンジャー氏ほど著名で、かつ悪口を言われた人物もいなかった」と評しました。

キッシンジャー氏は、複数の大国が均衡状態を保つことによってこそ、安定が保たれるという「勢力均衡論」を掲げた1人で、東西冷戦のただ中にあったニクソン政権当時、国交がなく、敵対していた共産主義圏の中国を極秘裏に訪問し、国交正常化に道筋をつけました。

毛沢東氏から、現在の習近平氏にいたるまで、中国のすべての指導者と渡り合った唯一のアメリカ人とされ、ここ数年、米中関係が冷え込んでからも中国に足を運び、中国共産党は最大限の敬意をもってキッシンジャー氏をもてなしてきました。

また、キッシンジャー氏はロシアのプーチン大統領とも長年、親交があり「古くからの友人」とも呼ばれていました。

大統領に就任する前のプーチン氏へのインタビューを中心にまとめられた書籍「プーチン、自らを語る」によりますと、1990年代、サンクトペテルブルクでキッシンジャー氏を出迎えたプーチン氏がかつて情報機関に所属し、東ドイツで働いていたと伝えると、キッシンジャー氏は「まともな人間はみんな情報機関からキャリアの一歩を踏み出しているよ。私もそうだ」と答えたとされています。

さらに、この時キッシンジャー氏は、1989年のベルリンの壁崩壊をめぐり世界の勢力均衡が急激に崩れるおそれがあるため、ソビエトは勢力圏に置く東ヨーロッパを性急に手放すべきではないと考えていたとプーチン氏に明かしたとしています。

キッシンジャー氏は、ことし1月にはスイスで開かれた世界のリーダーが集まる通称「ダボス会議」にオンラインで参加しました。

この中で、ロシアによるウクライナ侵攻について、ウクライナ政府のとるべき方針として「戦闘は続けつつもロシアと対話を行い、軍事侵攻前の境界線まで押し返したら戦闘を停止すべきだと信じている。これは戦闘の拡大を防ぐ方法だ」と述べ、ロシアとの対話を重視すべきだとの姿勢を示していました。

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2023-11-30 07:24:10Z
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