【カイロ=佐藤貴生】イスラム原理主義組織ハマスの主要な軍事拠点があるとみられるガザ北部の人口密集地、ガザ市にイスラエル軍が進軍し、地下トンネル網をめぐる攻防が本格化してきた。トンネルは全長数百キロ、最深部は地下80メートルで市内を迷宮のように走っているとされる。人質救出の任務も負うイスラエル軍は慎重に攻略を進めざるを得ず、全容の解明と破壊には数カ月を要するとの指摘もある。
病院周辺に地下トンネル構築
欧米やイスラエルのメディアによると、ハマスの戦闘員はトンネルを拠点にして出没し、迫撃砲などを発射してゲリラ戦を展開している。
イスラエル軍は発見したトンネルの出入り口の爆破を進めている。7日にはガザ北部の遊園地の観覧車や大学の地下にもトンネルがあることを確認し、破壊した。
トンネルはガザ市の病院や学校など公共施設の地下を縫うように結び、司令室やロケット弾の発射施設、武器貯蔵室などを備えているとされる。
激戦が予想されるのが北部最大のシーファ病院周辺だ。イスラエル軍は見取り図を用い、ハマスが病院の数棟を占拠して地下にトンネルを構築したと説明している。ガザ市のシェイク・ハマド病院などの建物にも戦闘員が出没し、軍部隊に銃撃しているもようだ。
地下戦闘専門部隊「ヤハロム」到着
イスラエル軍は約240人の人質の居場所を完全には把握できていないとみられ、トンネルに水を注入したり内部を爆破したりするのは避ける見通しだ。
イスラエルの元治安機関員はロイター通信に、ハマスの軍事拠点の心臓部を破壊するに等しい作戦であり、戦闘員の捜索と殺害なども考えれば「数カ月はかかるとみるのが合理的だ」と述べた。
イスラエル軍はトンネル内の戦闘での人的被害を最小限に食い止めるため、ブルドーザーやロボット、軍用犬を現地に送った。地下戦闘の専門部隊「ヤハロム」も到着したもようだ。
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2023-11-09 11:01:19Z
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