Rabu, 15 November 2023

イスラエル軍、ガザ最大病院で「対ハマス作戦」開始 病院地下に司令部とアメリカ - BBC.com

ガザ市にあるアル・シファ病院にとどまる患者と避難者(10日)

画像提供, Getty Images

パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスに対する地上作戦を続けるイスラエル国防軍(IDF)は15日早朝、同地区最大のアル・シファ病院で対ハマス作戦を実施していると発表した。アメリカは14日、同地区を実効支配するハマスがアル・シファ病院の地下に司令部を設置しているとの情報を得たとした。

IDFは「諜報活動で得た情報と作戦上の必要性に基づき」、ガザ市のアル・シファ病院の敷地の一部で「ハマスに対する正確かつ標的を絞った作戦」を実施していると発表した。

IDFはソーシャルメディアに投稿した声明で、「部隊には、この複雑かつセンシティブな環境に備えるための特殊訓練を受けた医療チームとアラビア語話者が含まれる」と説明。

「ハマスに人間の盾として使われている民間人に危害を加えない」ことがその狙いだとしている。

また、アル・シファ病院でのすべての軍事活動を止めるようガザ当局に最近伝えたが、聞き入れられなかったとした。

BBCはイスラエル側の報告を即座には検証できていない。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は14日、ハマスがアル・シファ病院の地下に司令部を置き、そこに武器を保管し、イスラエルの攻撃に備えていると指摘した。

ハマスが活動拠点を隠すために病院を利用しているとのイスラエルの主張を、アメリカが独自に支持したのはこれが初めて。ハマス側はこうした主張を否定している。

ガザ地区の病院をめぐっては、身動きが取れない民間人を保護するようイスラエルに求める声が世界的に高まっている。

リシ・スーナク英首相も、イスラエルは国際法の範囲内で行動しなければならないとしていた。

アル・シファ病院の周辺ではここ数日間、戦闘が集中している。同病院には数千人が避難しているとみられる。

イスラエル軍が病院を「襲撃」

ガザ地区で取材するBBCのラシュディ・アブ・アルーフ記者は、アル・シファ病院内の目撃者の話として、イスラエル兵が同病院への襲撃を開始したと報告している。

この目撃者は、「(イスラエルの)兵士たちは発煙弾を発射して、中にいる人が息ができないようにした」、「兵士たちが外科の特別部門に入っていくのを見た」と話した。

さらに、「病院の敷地内に戦車6台と、奇襲部隊の兵士100人以上が入るのを見た。病院の主要な救急診療部に侵入してきた。一部の兵士は顔を隠していて、アラビア語で『動くな、動くな』と叫んでいた」と話した。

BBCはこの主張を独自に検証できていない。

ガザ地区の病院とイスラエル軍の地上作戦が起きている地域の位置関係を示した地図

病院を利用し「軍事作戦を隠す」

カービー氏は14日、ハマスとガザ地区の武装組織「イスラム聖戦機構」が、同地区の複数の病院とその地下にあるトンネルを使って軍事作戦を隠し、人質を拘束していることを示唆する独自の情報を、さまざまな情報源から得たと述べた。

米政権はこれまで、広く公開されている情報を引用するのみで、独自の情報源があるかは認めていなかった。

「ハマスとパレスチナ・イスラム聖戦機構のメンバーは、ガザ市のアル・シファ病院から指揮統制拠点を操作している」と、カービー氏は述べた。

「彼らはそこに武器を保管しており、その施設に対するイスラエル軍の作戦に対応する準備をしている」

また、「ハマスは民間人の中に深く入り込んでいて」、イスラエルの作戦は非常に困難なものになっているとした。

「明確にしておくが、我々は病院を空から攻撃することを支持していないし、(アル・シファ)病院での銃撃戦は望んでいない。罪のない人々、無力な人々や病人は砲火に巻き込まれるためではなく、当然の治療を受けるためにそこにいる。病院と患者は守られなければならない」

「我々は何度も明言してきた。ガザ市民を守るというイスラエルの責任を軽減するものではなく、これは明らかに、我々が相手国と積極的に話し合っていくことだ」

こうした説明に対してハマスは、イスラエルが米政府の評価を利用して、医療施設に対する「残忍な虐殺」を行うためのゴーサインを出し、「ガザ地区の医療システムを破壊し、パレスチナ人を立ち退かせるだろう」とする声明を出した。AFP通信が伝えた。

アル・シファ病院にいる医師によると、燃料や医薬品、電力の不足により、少なくとも3人の早産児を含む数十人が死亡したという。

病院の中庭には100体以上の遺体が埋葬されずに横たわっていると、医師たちはBBCに語った。また、すぐ近くで攻撃が起きているため、病院施設から離れようとしたり、敷地内の建物を行き来しようとしたりすることさえも、死の危険が伴うとした。

アル・シファ病院の周辺で上がる黒煙(8日)

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イスラエル軍、ガザの議会や行政施設を掌握と

イスラエル国防軍(IDF)は14日、ハマスが実効支配するガザ地区の議事堂や多数の行政施設を掌握したと発表した。

13日には、イスラエルの国旗を持った兵士たちが議事堂内にいるように見える画像がオンライン上に出回った。

IDFはガザ地区の行政施設や警察本部、兵器の製造・開発機関として機能していた工学施設も占拠したとしている。

さらに、軍事組織の訓練施設や作戦本部、尋問施設、収容施設なども掌握された。

14日夜のブリーフィングに臨んだイスラエルのヨアヴ・ガラント国防相

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イスラエルのヨアヴ・ガラント国防相は14日夜、ガザ地区北部で「ハマスが支配を喪失した」とし、同地区の議事堂にイスラエル兵が座っている光景は「非常に重要なこと」だと述べた。

「ハマスは支配を喪失した。事実、我々はガザ地区全域、同地区北部、とりわけガザ市を支配している」

この戦闘がいつまで続くのかとの質問については、「我々は1日や2日ではなく、数カ月にわたる長い期間の話をしている」とした。

一方、ハマス高官のバッセム・ナイム氏は、イスラエル側の発表は「勝利をでっち上げ、無人の場所や以前に標的とされ破壊された場所を想像上の支配下に置こうとする、あわれな試み」だと述べた。

避難民キャンプで豪雨

ガザ地区で取材するBBCのラシュディ記者は14日夜、避難者が集まる南部で非常に激しい雨が降っていると報告。数百人の避難者が病院の中庭に集まっているとした。

避難者の大半は地面で寝ており、テントを設置できている人はごくわずかだという。

避難者は食料や水を手に入れるのに苦労してきたが、いまはこの状況に適した衣服や、雨をしのぐ覆いを確保するのに苦しんでいると、ラシュディ記者は報告した。

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雨の中たたずむ幼い男の子(ガザ地区南部)

画像提供, Getty Images

避難民キャンプのテントの下で雨宿りする子供たち(南部ラファ)

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イスラエル南部アシュケロンから撮影したガザ地区上空の稲妻

画像提供, Reuters

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2023-11-15 04:09:45Z
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