Jumat, 01 September 2023

ロシアのプーチン大統領、プリゴジン氏創設のワグネルの掌握急ぐ - ブルームバーグ

ロシアのプーチン大統領は、民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏が進めていたアフリカと中東での広大な作戦行動を迅速に掌握しようと動いている。プリゴジン氏は数日前に謎の飛行機墜落事故で死亡した。

  国防省に近い関係者1人とワグネルに近い他の2人が匿名を条件に語ったところによると、国防省系の軍事請負業者が中央アフリカ共和国でのワグネルの作戦を引き受ける構えだという。

  ロシア政府に近い人物と国防省に近い別の関係者によれば、ワグネルの陰の海外ネットワークは全てロシア軍の実質的な指揮下に入る予定。プーチン大統領に否認権というベールを与えながらも、プリゴジン氏が6月に大胆な反乱を起こすのに十分な独立性を築くことを可能にした状況に終止符が打たれる。

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中央アフリカ共和国の首都バンギのロシア教官記念碑に掲げられたロシア国旗

Photographer: Barbara Debout/AFP/Getty Images

  プーチン大統領は先週遅く、ワグネルの戦闘員やその他の雇い兵にロシア国家への忠誠を誓うよう命じる大統領令に署名した。これに先立ち、ロシア軍高官はリビアとシリアを訪問し、以前ワグネルに委託していたロシアの作戦に対する政府の統制を主張したと、ロシア政府に近い人物は明らかにした。

  ワグネルの作戦の行方は、アフリカと中東で西側諸国に対抗するというロシア政府の目標にとって極めて重要だ。ワグネルは何千もの雇い兵を配備することで、ロシアが旧ソ連時代の影響力の一部を資源豊富な地域で回復することを可能にした。

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ニジェールの首都ニアメーで掲げられたワグネルのロゴ入りの旗

Source: AFP/Getty Images

  雇い兵を公的組織に吸収することは、ロシアがその利点を放棄することを意味するものの、複数の国での影響力は維持・強化される。

  米国のシンクタンク、大西洋評議会の専門家で、中東・北アフリカ政策について複数の政府に助言しているアリア・ブラヒミ氏は「ならず者のワグネル・グループがロシア政府の鎖に再びしっかりとくくりつけられることは常に予想されていた」と指摘。「しかし、プーチン大統領にとって悪い知らせは、ワグネルの搾取と虐待、そして危険性について、今度はプーチン氏自身が責任を問われるようになることだ」と分析した。

  ロシア政府は取材要請に対し、国防省に照会させた。同省は質問に応じなかった。

  プリゴジン氏と同氏の側近を乗せたエンブラエル製レガシー600は8月23日にモスクワからサンクトペテルブルクに向かう途中で墜落し、乗員乗客全員が死亡した。

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ロシアのトベリ州の村近くの墜落現場

Source: AP

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原題:Putin Moves to Seize Control of Prigozhin’s Mercenary Empire(抜粋)

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2023-09-01 03:29:50Z
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