ウクライナは13日、ロシアが2014年から不法に併合しているクリミア半島にある、ロシアの海軍施設と港湾インフラを攻撃したと発表した。ロシア黒海艦隊への攻撃としては過去最大規模となった。
ロシアは先に、ウクライナがミサイル10発と水上ドローン(無人機)3艇で攻撃を仕掛けたと発表していた。
また、セヴァストポリの造船所で大きな火災が発生し、24人がけがをしたとしていた。
ロシア政府が任命したセヴァストポリのミハイル・ラズフォザエフ知事は、攻撃に使用された兵器の大半は迎撃したが、船2隻が損傷を負ったと発表した。
ウクライナは、西側諸国から供与された巡航ミサイルを使ったと強く示唆している。
ラズフォザエフ知事はメッセージアプリ「テレグラム」で、電話をかけている自分の背後で、港に泊まっている船とみられるものから炎が上がっている写真を公開した。
写真が撮影されたのは、船が修理されているエリアとみられる。
損傷を受けたとされるのは、大型の揚陸艦「ミンスク」と、潜水艦「ロストフ・ナ・ドヌ」で、どちらも乾ドックに入っていたとみられている。
ロシア国営のRIAノヴォスチ通信は、損傷した2隻は完全に修理され、通常任務を続けるとロシア国防省が述べたと伝えた。
ウクライナ軍情報当局のアンドリイ・ユソフ氏はロイター通信に対し、「大型揚陸艦と潜水艦に被害を与えたことを認める。攻撃手段についてはコメントしない」と述べた。
西側提供の巡航ミサイルを使用か
ウクライナ空軍のミコラ・オレシュチュク司令官はテレグラムで、パイロットの「素晴らしい攻撃」をたたえた。このことから、攻撃はウクライナ軍の航空機から行われたことがうかがえる。オレシュチュク司令官はまた、さらに攻撃を続けることを示唆している。
オレシュチュク氏はウクライナ語で、イギリスの長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」かフランスの「SCALP」巡航ミサイルの使用を強く示唆した。これらのミサイルの射程は240キロメートル以上で、ウクライナがこれまで使用してきたミサイルの3倍に当たる。
BBCの取材に対しウクライナ空軍は、ウクライナが現在使用しているこれほど射程の長いミサイルは、ストームシャドウとSCALPのみだと答えた。
クリミア半島内の標的に対し、これらの兵器が使われるのは初めてとみられている。
ソーシャルメディアで拡散している写真では、セヴァストポリ一帯で大きな爆発が起きている。BBCはこれらの写真を検証・確認できていない。
だが、いくつかのミサイルがロシアの防空システムをくぐり抜け、かなりの損害を与えたとされることは、ロシア政府内で現実の懸念となっているだろう。
ロシア国防省は、ミサイル7発と水上ドローンすべてを破壊したと主張している。
水上ドローンは通常、水面や水面下を航行する。爆発物とカメラを搭載しており、操縦者に直接攻撃の様子を伝える。
ロシアは2014年にクリミアを不法に併合した。今回の攻撃は、周辺水域の支配権をめぐる争いとみられる。
ウクライナは一貫して、最終目標は半島奪還だと主張している。同国がセヴァストポリや黒海艦隊を標的にしたのは今回が初めてではない。
ここ数日、ウクライナはクリミア半島に近い黒海北部のガス掘削プラットフォーム4基の支配権を取り戻したと主張している。いわゆる「ボイコ・タワー」は2015年、クリミア併合直後にロシアに占領された。
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2023-09-14 04:00:45Z
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