北アフリカ・リビアで起きた洪水では、大量の雨に加えて、乾燥地特有の土壌が被害を拡大させた可能性がある。専門家は「現地の地面はアスファルトのように固く、雨水が地中に吸収されないまま集落に押し寄せたのではないか」と指摘している。
世界気象機関(WMO)などによると、リビア北東部では、地中海で発生した小型低気圧「メディケーン」の影響で、10日午前8時からの24時間で計414ミリの雨が降った。2015年の関東・東北豪雨で氾濫した鬼怒川流域で観測された24時間最大雨量に相当する。
米宇宙企業プラネット・ラボ社が洪水前後に撮影した人工衛星の画像からは、東部デルナのダムが決壊し、土砂が市街地を覆った様子がわかる。画像を分析した京都大の角哲也教授(河川工学)によれば、ダムには規定の水位を超えると水が排出される設備があったが、想定を超える雨量で決壊に至ったとみられる。
リビアなど極度に乾燥した地域では、地面がアスファルトのように固まっており、隙間のない状態となっている。このため流域に降った雨の多くは、そのまま地面に染み込むことなくダムに流れ込んだ。さらに、より低地にあった集落まで一気に流れた可能性があるという。
角教授は「想定を超える雨量とダムの決壊、乾燥地特有の土壌という悪条件が重なった災害だ」と話す。
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2023-09-14 05:38:00Z
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