【フィラデルフィア=坂本一之】2024年米大統領選に向けた活動を本格化させた民主党のバイデン大統領が、労働者と労働組合の支持を重視する姿勢をみせた。17日の演説会場に選んだ東部ペンシルベニア州は、共和党のトランプ前大統領が16年大統領選で、同州での労働者層の支持拡大を弾みに選挙戦を制した重要州だ。バイデン氏は、根強い支持を受けるトランプ氏の支持基盤を切り崩し、対抗する狙いとみられる。
「米国史上、最も組合寄りの大統領であることを誇りに思う」
バイデン氏が17日、ペンシルベニア州フィラデルフィアでの集会でこう語りかけると、会場の労働組合関係者が大歓声で応じた。中産階級の労働組合員が国を支えてきたとたたえ、雇用創出に努めるとも訴えた。
共和党候補指名争いではトランプ氏が世論調査でリード。同氏は16年、「米国第一(アメリカ・ファースト)」を掲げ、民主党の支持基盤だった労働者層の支持を奪い、大統領選を制した。同州はかつて産業が栄えた「ラストベルト(さびた工業地帯)」の一角で、トランプ氏も同州での製造業復活を約束していた。
バイデン氏は約25分の演説で、政策の原則は「米国で生産せよ(メーク・イット・イン・アメリカ)」だと説明。労働者保護を打ち出したトランプ氏と同様、製造業と労働者を重視する立場を何度も強調した。
東部ニュージャージー州から参加した教職員組合の50歳の男性は「米国で生産することが大切だ」とバイデン氏の政策を支持する。
一方、現在80歳のバイデン氏を巡っては、健康不安や言い間違えを懸念する声が絶えない。演説ではプロンプター(原稿映写機)を使って原稿を読み上げ、演説後に小走りする姿も見せた。演説後は、ステージ脇の参加者と握手やスマホの自撮りに応じ、20分近く会場にとどまった。
米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の4月28日~6月15日の各世論調査の集計では、大統領選がバイデン氏とトランプ氏の争いになった場合、バイデン氏の支持する人が43・2%で、トランプ氏が1・8ポイント上回った。
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2023-06-18 08:44:48Z
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