ロシア政府と敵対する2つのロシア準軍事組織の戦闘員は4日、ウクライナと国境を接するロシア・ベルゴロド州で数人のロシア兵を捕らえたと発表した。
ベルゴロド州のヴィヤチェスラフ・グラドコフ知事は、ロシア兵が生きているなら、準軍事組織の戦闘員と面会することに同意したとした。
しかしその後、反ロシア派の戦闘員たちは、自分たちと会う「勇気」がグラドコフ知事には「なかった」ため、捕虜をウクライナ側に引き渡すと述べた。
ベルゴロド州では、ウクライナから国境を越えて侵入した戦闘員による攻撃が相次いでいる。
ロシアはこれらの攻撃にウクライナが関与していると非難しているが、ウクライナ政府は否定している。
反ロシア派戦闘員の声明
ロシア軍は4日、自軍の砲兵がノヴァヤ・タボルジャンカ村付近の「テロリスト」グループを攻撃し、「敵は散り散りになって退却した」と発表した。
これに先立ち、準軍事組織グループはメッセージアプリ「テレグラム」で、男性2人を捕らえたと発表したが、ベルゴロド州知事が協議に応じるのなら2人を引き渡すとした。
動画には捕虜の2人だとする人物が映っているが、BBCは2人の身元を独自に検証できていない。
このメッセージは、自由ロシア軍団(FRL)が投稿したもの。ロシア義勇軍団(RDK)との共同声明だと説明している。
これに対し、ベルゴロド州のグラドコフ知事は自身のテレグラムに動画を投稿し、兵士の生存が確認されれば協議に応じると答えた。ただ、2人はおそらく、すでに殺害されていると思うと付け加えた。
RDKはその後、さらに多くの捕虜が映っているとする動画を投稿。グラドコフ知事が協議の場に現れなかったとした。
「(ロシア)軍も民間も、捕虜の運命に関心がない」と、RDKは述べた。
こうした中、FRLはロシア当局を「腐敗した卑怯者」と呼んだ。FRLは捕虜をウクライナ側に引き渡し、今後、ロシアとのウクライナ捕虜との交換交渉の対象にするつもりだとした。
両組織は、ウラジーミル・プーチン大統領の打倒を目指しており、昨年2月にプーチン氏が開始したウクライナへの全面侵攻にも反対している。
ウクライナ当局によると、FRLとRDKは、ウクライナ人のための「安全地帯」の設置を目指すロシア人で構成されているという。
今年3月、ウクライナから国境を越えてロシア・ブリャンスク州に侵入した武装集団によって、襲撃事件が起きた。45人が関与したとされるこの襲撃に加わっていたRDKは、これを機に注目されるようになった。リーダーはロシアのナショナリストでネオナチと関係があるとされる。
FRLはウクライナ軍とともにロシア軍と戦う、RDKとは種類の異なる組織と考えられている。
ベルゴロド州のグラドコフ知事は動画の中で、戦闘員たちに「悪党、殺人者、ファシスト」というレッテルを貼りつつ、協議が実現すれば「安全を保証する」と約束した。
戦闘員はグラドコフ氏に対し、ノヴァヤ・タボルジャンカまで会いに来るよう求めたが、グラドコフ氏は危険すぎるためシェベキノの町の検問所で待つことにすると述べた。
グラドコフ氏は動画投降後の出来事についてはコメントしていないが、地元政府および連邦政府関係者との会合の写真を投稿している。
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2023-06-05 01:26:49Z
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