タイ北東部ノンブアランプー県で6日、元警察官の男(34)が銃と刃物を持って保育園に押し入り、少なくとも37人が死亡した。犠牲者の大半は子どもだった。
警察などによると、男は散弾銃と拳銃、刃物で武装し、6日午後12時半ごろ、ノンブアランプー県ウタイサワン町の保育園に押し入った。
園内で子どもらを刃物で刺すなどしたあと、トヨタの白色のピックアップトラックで逃走。警察は捜索を開始し、地元住民に屋内にとどまるよう警告した。
男は自宅に戻ると妻と息子を殺害し、自殺したという。男は6月に薬物の使用をめぐり、警察官を免職されていたとされる。犯行動機は不明。
この事件で、少なくとも23人の子どもが死亡した。最年少は2歳だった。子どもたちは寝ているところを襲われたという。
負傷者も十数人おり、ノンブアランプー県内の病院に搬送された。
保育園のナンティチャ・プンチャム園長によると、同園には襲撃犯の息子も通っていたが、1カ月前から登園していなかった。男は息子を園に送り届けていたといい、いつも礼儀正しく、おしゃべり好きだったという。
同園には通常、90人以上の園児がいるが、事件当日は悪天候と送迎バスの故障の影響で20人程度しかいなかったと、プンチャム氏は述べた。
保育園の近くで働く地元当局の職員ジダパ・ブーンソム氏は、「銃撃犯は昼食時にやってきて、最初に保育園の職員、5人を撃った」とロイター通信に語った。襲われた職員の1人は妊娠8カ月だったという。
「初めはみんな花火だと思っていた」とブーンソム氏は言い、男は子どもたちが寝ている鍵のかかった部屋に無理やり入っていったと付け加えた。
ソーシャルメディアに投稿された複数の動画では、園の外に集まった犠牲者の親や親族が涙を流し、嘆いている様子がわかる。
刃物で子どもを襲う
現場に到着した警察官は、保育園内部と外に大人と子どもの遺体が横たわっている恐ろしい光景を目の当たりにした。
「現場検証の結果、犯人は園に押し入ろうとし、主にナイフを使って小さな子どもを何人も殺害したことがわかった」と、タイ国家警察のダムロンサック・キティプラパト本部長は説明した。
「その後、男は外に出て、自宅に戻るまでの間、出くわした人を銃やナイフで殺し続けた。私たちは自宅を包囲し、室内で自殺した男を発見した」
目撃者の話によると、男は近くにいた人たちに車で突っ込んだり、銃を発砲するなどし、複数の人を負傷させながら逃走した。
プラユット・チャンオチャ首相は「衝撃的な出来事」だと述べた。
警察によると、事件を起こしたとされるのは、地元出身の元警察官パンヤ・カムラブ容疑者。1月に薬物使用で停職となり、6月に免職になるまで巡査部長を務めていた。メタンフェタミンの使用と販売の疑いで今月6日に裁判所に出廷。7日に判決が言い渡される予定だった。
タイでは銃の所持率は比較的高いものの、乱射事件が起きるのはまれ。ロイター通信は同国では違法な武器もよく見受けられると伝えている。
先月にはバンコクにある基地で陸軍将校が同僚2人を射殺する事件が起きたばかり。
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2022-10-07 03:15:27Z
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