北京オリンピックの開幕が迫る中、15日に北京で新型コロナの変異ウイルス、オミクロン株の感染者が初めて確認されました。中国は、徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策をとっていて当局は、感染拡大の阻止に向けて警戒を強めています。
北京市の当局は15日、変異ウイルスのオミクロン株の感染者1人が確認されたと発表しました。
北京でオミクロン株の感染が確認されたのは初めてです。
これを受けて市の当局は、感染者が住む地区を封鎖するとともに、感染者が今月1日以降に訪れた飲食店やショッピングセンターなどを公表し、接触した可能性のある市民は当局に報告するよう求めています。
感染者が訪れたとされる市内のショッピングセンターは16日は、入り口に鍵がかけられ、入れなくなっていました。
北京市内で初めてオミクロン株の感染が確認されたことについて、市民からはオリンピックへの影響を懸念して「心配だ」という声が上がる一方「しっかり対策をとれば影響は大きくない」といった声も聞かれました。
中国は、わずかな感染拡大も許さず、徹底して感染を抑え込む「ゼロコロナ」政策を続けていますが、このところ北京に隣接する天津のほか、上海や河南省、広東省など各地でオミクロン株の感染者が見つかっています。
当局は、北京オリンピックの開幕を来月4日に控える中、旧正月の「春節」の大型連休に向けた帰省ラッシュもこれから本格化することから、感染拡大の阻止に向けて警戒を強めています。
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2022-01-16 09:20:35Z
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