Selasa, 02 November 2021

エチオピア全土に非常事態宣言 首都住民に「自衛」命令―反政府勢力攻勢、情勢緊迫 - 時事通信ニュース

2021年11月03日06時15分

【図解】エチオピア

【図解】エチオピア

  • 店が閉まったエチオピアの首都の通り=10月21日、アディスアベバ(AFP時事)

 【アディスアベバAFP時事】エチオピア政府は2日、全土に非常事態を宣言した。北部ティグレ州の反政府勢力「ティグレ人民解放戦線(TPLF)」が首都アディスアベバ進撃をうかがう事態となり、エチオピア情勢は急速に緊迫している。首都住民には所有する銃器を2日以内に当局に登録し、近隣住民を自ら守る準備が命じられた。
 エチオピアのアビー首相は昨年11月、かつてのエチオピアの支配勢力ティグレ人の牙城である北部ティグレ州へ攻撃を開始した。TPLFは一時劣勢だったが、6月には州の支配権を奪回。隣接するアムハラ州やアファール州に戦線を拡大し、過去数日は首都まで400キロに迫る要衝2カ所の制圧を主張、首都進攻も辞さない構えだ。
 エチオピア政府は2日、政府系メディアを通じ「テロ集団TPLFの残虐行為から国民を守るための非常事態宣言だ」と訴えた。宣言に伴い夜間の外出は禁止。主な道路は封鎖され「テロ組織との関係が疑われる者は誰であれ」捜査対象となる。
 また「兵役可能な年齢の市民は誰であれ」軍が徴兵可能となる。TPLFに「直接・間接にかかわらず心情的な支援を行った」と見なされた報道機関も政府が活動停止にできる。
 これに先立ち首都当局者は2日、国営メディアを通じ「全住民は地区ごとに組織され、治安部隊と協力しなければならない」と通告。「自分の町の平和を守るため、若者には新たな徴兵がある」と述べた。「社会の全構成員」に警戒を呼び掛け、家主や宿泊施設管理者に身分証確認の徹底を求め、インターネット交流サイト(SNS)上の「偽情報」を直ちに削除するよう命じた。

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2021-11-02 21:15:00Z
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