英国のジョンソン首相は19日記者会見し、最近見つかった新型コロナウイルスの変異株が、従来のものより最大で7割感染が広がりやすいとの分析結果を発表した。分析は確定的ではないとしつつ、英南東部での感染急拡大の背景にはこの変異株の存在があると指摘。20日からロンドンを含む同地域で外出を制限するなど抑止策を強化した。
変異株は、専門家で構成する諮問機関が分析した。ジョンソン氏は「重症化しやすくなったり、死亡率が高くなったり、ワクチンが効きにくくなったりする証拠はない」と説明した。分析結果は世界保健機関(WHO)に提出したという。
会見に同席した政府のバランス首席科学顧問によると、変異株は9月半ばにロンドンかその南東のケント州で出現したと考えられる。変異種による感染は急速に広がり、今月に入ってロンドンで確認された新たな感染例の6割以上がこの変異株によるものという。
ジョンソン氏は当初、クリスマス前後の5日間は家族が会えるよう英国全土で移動制限を撤廃し、3世帯まで集まれるとしていたが、ロンドンなどではその方針を撤回するとも表明。それ以外の地域でもクリスマスの規制緩和は25日だけに短縮した。
ジョンソン氏は「家族が集まることがどれだけ大切かは分かっているが、ウイルスが攻撃方法を変えてきたら我々も防御方法を変えなければいけない」と理解を求めた。
イングランドでは今月2日にロックダウンを解き、地域の感染状況に応じた3段階の抑止策に移行した。真ん中の「レベル2」だったロンドンでは飲食店などが営業を再開したが、感染の悪化で16日からは「レベル3」になり店内飲食が禁止に。20日からは新設された「レベル4」に引き上げられ、必需品以外を売る小売店の店舗営業が禁止になったほか、外出や地域間の移動も制限された。
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2020-12-20 10:29:00Z
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