【ロンドン=篠崎健太】英国と欧州連合(EU)の新たな自由貿易協定(FTA)など将来関係をめぐる交渉は23日、大詰めの協議が続いた。対立点となってきた英海域での漁業権の配分などで歩み寄りがあったもようで、複数の英メディアは24日朝(日本時間夕)にも結果が発表される見込みだと報じた。3月に始まった交渉は最終局面を迎えた。
首席交渉官級の協議はEU本部があるブリュッセルで、24日未明も続けられている。英BBCによると英政府は23日深夜、ジョンソン首相が進捗状況を閣内に説明する電話会議を開いた。合意に向けた大枠は固まりつつあるとみられ、ロイター通信は「詳細を精査しているところだ」とのEU関係者の話を伝えた。
英国は1月末にEUを離脱し、加盟国とほぼ同じ環境が保たれる「移行期間」が年末で終わる。FTAを結べなければ年明けから英・EU間の貿易に関税が生じ、事業環境が激変して経済が混乱しかねない。
合意後は双方の議会で国際条約として批准する必要がある。欧州議会が年内を期限としていた20日を過ぎており、EU側は欧州議会の承認を後回しにして暫定的に発効される手続きも検討しているもようだ。年末まであと1週間と迫っており、暫定発効の場合もクリスマス前が事実上の期限との見方が出ている。
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23日のロンドン外国為替市場では「合意が近い」との報道が相次いだのを受け、英通貨ポンドに買いが膨らんだ。対ドルでは1ポンド=1.34ドル台前半から1.35ドル台まで切り上げる場面があった。
産業界は結論が依然出ない協議の行方に身構えている。英自動車工業会(SMMT)のマイク・ホーズ会長は「関税ゼロを継続するEUとの合意がすぐに必要だ」と早期妥結を改めて求めた。
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2020-12-23 23:31:23Z
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