【ロンドン=池田晋一】世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長(62)は14日、任期を1年残して今年8月末で辞任すると表明した。米中貿易摩擦を背景に、WTOの紛争解決制度が機能停止するなど課題は山積している。WTOは後任選びを急ぐ。
アゼベド氏は14日の声明で「家族に相談して決めた個人的な決定だ」と述べた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年6月に予定していた閣僚会議が来年に延期された。「(任期満了に伴う)後任選びと会議準備が重なるのはよくない」とも説明した。
アゼベド氏はブラジル出身の外交官で、WTO事務局長に2013年9月に就任。1期4年の2期目に入ったが、近年はWTOの機能不全が指摘され、苦しい立場に追い込まれていた。
米国は、経済大国となった中国が、WTOで途上国として扱われ、優遇されていることなどを批判している。昨年12月には、貿易紛争解決の「最終審」にあたる上級委員会の委員選考に反対し、審理が開けない状況となっている。
新型コロナの感染拡大を受け、各国で保護主義の機運が高まりつつある懸念もある。WTOによると、80か国・地域が、医療品に対し輸出規制をかけている。
WTO加盟国は近く、後任選びを始める。関係者によると、現時点でエジプト出身者など複数人が立候補の意向を示しているという。
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2020-05-15 01:00:00Z
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