2022年03月11日22時36分
【クラクフ(ポーランド)時事】ウクライナに侵攻したロシア軍は11日、中部ドニプロや北西部ルツクなどで、2月24日の侵攻後初めてとみられる攻撃を行った。ドニプロでは幼稚園や住宅近くが空爆され1人が死亡。これまで比較的戦禍を免れていた各都市へも戦線が徐々に拡大しつつある。また、首都キエフでは中心部まで約15キロ地点に迫るなど包囲に向けた態勢を強化しており、攻防が激しさを増している。
一方、ウクライナの原子力規制当局は10日、ロシア軍が北東部ハリコフの核物質を扱う「物理技術研究所」を再び攻撃したと発表した。変電所が破壊され、建物が損傷したという。同研究所は6日にも攻撃を受けており、原子力規制当局は「ロシアがまた核テロを犯した」と非難した。
ロシア軍は11日朝には高精度兵器による攻撃でルツクと西部イワノフランコフスクの軍用飛行場を破壊。ウクライナ兵らに死傷者が出た。ハリコフでは、精神神経科施設が砲撃された。建物にいた身体障害者ら330人に死傷者はいなかったが、ウクライナのポドリャク大統領府顧問はツイッターで「ウクライナの大都市が再び壊滅的な打撃にさらされている」とロシアを非難した。
ロシアは11日もキエフやハリコフ、包囲攻撃を受けているマリウポリ、北部チェルニヒウなどで人道回廊を機能させ、民間人避難を進める方針を表明。市民を退避させた後、一気に制圧を目指す可能性が取り沙汰されている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は10日の動画メッセージで、回廊を通じて過去2日間で約10万人が退避したと語った。人道危機が深刻化するマリウポリに食料や医薬品を送ったことを明らかにするとともに、「市民にとって『命の回廊』なのに、侵略者は意図的に攻撃している。相手はテロ国家だ」と批判した。
一方、ロシアのプーチン大統領は11日の安全保障会議で、外国からの戦闘志願者を受け入れ、「戦地への移動を助けるべきだ」と述べた。ショイグ国防相は、中東から既に1万6000人超の応募があると説明した。
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2022-03-11 13:36:00Z
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