2021年08月23日20時32分
【ニューデリー時事】アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義組織タリバンのザビウラ・ムジャヒド報道担当者は23日、ツイッターで、反タリバン勢力が奪還した北東部バグラン州の3地区を再び制圧したと述べた。AFP通信によると、ムジャヒド氏は、首都カブール北方のパンジシール州の渓谷で反タリバン勢力を包囲したとも明かし、「平和的な問題解決を試みている」と主張。戦闘より交渉を優先する姿勢を見せている。
パンジシール州には、タリバンに対抗する勢力が集結し、徹底抗戦の構えを貫いている。かつてタリバン政権時代に有力な反タリバン勢力「北部同盟」を率いた故マスード司令官の息子アフマド・マスード氏が指揮を執る。同氏は22日、ロイターにタリバンが攻め込んできた場合は「(自分の部下が)闘い、抵抗する」と語る一方、「前に進む唯一の方法は交渉だとタリバンに気付かせたい」と話し合いに前向きな姿勢を見せていた。
こうした中、タリバンは政権樹立に向けアフガン政府の有力者らとの協議を継続している。ロイターによると、タリバン幹部は「今後数週間以内に政権の枠組みを提示する」と説明しているものの、タリバンへの高まる内外の懸念を払拭(ふっしょく)する必要から、新政権樹立にはなお時間がかかるとみられている。
タリバンへの不安の一つは、テロ組織との関係だ。22日のロイターによると、タリバン政治部門の報道担当者はサウジアラビアのテレビ局のインタビューで、アフガンに国際テロ組織アルカイダは存在せず、タリバンと関係を持っていないと主張した。かつてアルカイダを保護したとして米軍などの攻撃を受けた経緯から、現体制が昔とは違うという姿勢をアピールした形だ。
一方、アフガン東部を中心に過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を維持しているとの見方もある。パキスタンの武装勢力が2015年にISの分派組織をアフガンに設立し、タリバンから多数の戦闘員が流入。そのためタリバンとISの関係は敵対的と言われる。
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