フランス捜査当局は27日までに、元日産自動車会長カルロス・ゴーン被告が率いていたフランス大手ルノーと日産の企業連合統括会社から多額の弁護士報酬を得ていたとして、収賄などの疑いで同国のダチ元法相を本格捜査することを決めた。フランスのメディアが伝えた。
ダチ元法相は欧州連合(EU)欧州議会議員だった2010~12年に弁護士報酬として計90万ユーロ(約1億1600万円)をオランダにある統括会社から受領したとみられる。元法相は業務への対価で不正はないと主張している。一方、当局は元法相による違法なロビー活動への見返りだった疑いがあるとみて捜査。今月22日に正式な容疑者とすることを決めた。
当局は19年、ルノー株主から告発を受け、統括会社がダチ元法相らと結んだコンサルタント契約に関し捜査を開始。ダチ氏の任務は企業連合の中東や北アフリカでの事業拡大の支援だったとされる。サルコジ元大統領の政権で起用された右派共和党のダチ元法相は現在、パリ7区長。(共同)
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2021-07-27 22:21:15Z
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